自己紹介2
更新滞ってすみません!
少しげんなりしながらも、自己紹介を進めることにする。
一人の生徒が起立する。
意外なことに、次も女だった。
黒髪でこの辺りでは珍しい顔立ちをしている。
「シェリー=ノーマスじゃ。ノーマス公爵令嬢である。妾は、女は騎士になれないと宣う兄上を改心させるためにこの学校に来た。志望部隊は王族守護騎士隊。以後よしなに頼む」
ノーマス公爵家なんて聞いたことないぞ?
他国の貴族か?
でも、わざわざここに来る理由がわからない。
しかも、王族守護騎士隊?
王族に忠誠を誓った者しか入れない部隊じゃないか。
……こいつ、何者だ?
だが、ここでそれを気にしても授業は始まらない。
まだ6人もいるし。
「ああ、よろしくな。共にお前の兄を見返してやろう!」
次は……さっき泣いていた子だった。
「ぼ、僕はカイルです。さっきは申し訳ありませんでした。志望部隊は警備隊。コーディエ様のようになりたいです。よろしくお願いします」
うん。無難だなぁ。
さっき言っていた事と同じだし。
頑張って鍛えてあげたいがなぁ。
この体じゃ無理だしなぁ。
ちくしょう。あいつのせいで。
「ああ、よろしくな」
次は……なんていうか、熱血!って感じがする男だった。
赤い髪をオールバックにして、目に炎が見えた。
きっと気のせいだな。 疲れているんだ。
「ソーサー=ファイアラブです。志望部隊は魔法騎士隊。火属性の魔法で頑張ります!使える魔法は火玉、炎竜巻。よろしくお願いします!」
わー。火属性魔法バカって感じがするなー。
火属性や水属性だと、火、水を使う魔法で一つの魔法になる。
なんか、魔法騎士隊にいた研究バカどもと同じにおいがする。
「お、おう。よろしくな。魔法は専門外だが、共に頑張ろう」
やっぱり騎士って変人が多いのかな……?
後4人か。早く終わらせて授業に入ろう。