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自己紹介1

「では、授業を始める。と言いたいところだが、名前が分からんと授業も進められん。という訳で、自己紹介をしよう」


 そう言うと、生徒たちは我先にと起立した。

 すごく意欲のある生徒たちだな、とこの時は思ったがすぐに考えを改めさせられた。


 そして俺はとある生徒に目を止めた。

 落ち着いた表情で、ただ一人立ってすらいない。

 一番前の席だし、まずはこいつに自己紹介をして貰おう。


「お前から名前、志望部隊、意気込みを語れ」


 そう言うと、


「私はジェルジレ男爵家3男、ドーエ=ジェルジエと申します。志望先は重騎隊。騎士を目指す者として、一生懸命頑張ります。よろしくお願いいたします」


 おお、まともだ。騎士団の連中は変人が多かったからな、感覚が麻痺しているようだ。


「ああ、よろしくな、ジェルジエ。ここは学び舎だ。だから貴族扱いはしない。分かったな」

「はい」


 そう言うと、ジェルジエは着席した。

 物分かりのいい奴で助かった。

 中には貴族である事を誇りに思っていて、特別扱いしないと聞くと癇癪をおこす奴もいるからな。

  まともで助かったと思ったが、次からが酷かった。


「僕はヘンリーツ=イゼィアです!イゼィア伯爵家出身です。志望部隊は重騎隊です!最高の硬度を誇るオリハルコンの鎧で守りを固めて、我が家の家宝である宝剣でバッタバッタと敵をなぎ倒していきたいです!

 そんな僕の鎧には、普通にはない機能が搭載されています!それは!魔法の力により、鎧の形状とデザインが変わるんです!毎日形状とデザインを変える事で、目の保養になります!ヒャッハーーーー!!鎧サイコーーーー!!!」

「うるせぇ!もう黙れ!」


 こいつタダの鎧バカだ!

 しかも魔法をそんなことに使うなんて!


 魔法は血に受け継がれており、平民だと一人1つしか使えない。

 神の子孫と言われている王家でも5つしか使えないと聞く。

 伯爵家だと3つくらいだった気がする。

 ちなみに俺は一つしか使えない。平民だからな。


 そんなことに魔法を使ったこいつに対し、親は何も言わなかったのか!?

 ちょっと考えれば、無駄だと分かるだろうが!


 親バカか!

 

 そんなことを考えている間に、イゼィアはまた鎧について語り始めた。


「重騎隊規定のフルプレート形状だけでなく、警備隊の軽鎧にもなります!鎧カッコいいーーーー!!!」


 ……もう放っておこう。


 次!


 そいつは騎士学校では珍しい女だった。茶髪の長い髪を後ろで結っており、活発そうな感じがする。


「ターフェルです。姓はありません。志望部隊は警備隊。生まれ育ったこの街を守っていきたいです。この街に敵対する場所は将来私が叩きのめす!女だからってナメないでくださいね」


 お、おう。強気な子だな。

 これくらいじゃないと、騎士は務まらないな。

 女だってだけでナメられるし。

 にしても、叩きのめすって穏やかじゃないな。


「ああ、お前を一人の騎士見習いとして見る。座学はそんなに難しくないと思うが、頑張るんだぞ」

「はい」




 まだ3人なのに疲れた。

主にイゼィアのせいで。

 後7人か……。

 相手出来るのか俺は?

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