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僕の日常が非日常になった時。

作者: 晴彩

毎日。

あたりまえのようにあたりまえの生活をする。

それが僕のあたりまえの日常。


今生きていることが。

明日があることが。

それらすべてがあたりまえであることが。

今の僕にとってはあたりまえなのだ。


毎日。

同じことの繰り返し。

なにか特別なことがあるわけでもなく。

でも僕は。なにも不満に感じない。

それどころか、これがベストだと思ってる。

特別なことなんていらない。

あたりまえでいいんだ。


って。思ってる。

いや。思ってた。

つい、1ヶ月半ほど前までは。。




5ヶ月ほど前から。

同じクラスだった彼女とLIMEをするようになった。

彼女は自分の意思がしっかりとしていて

とてもリーダーシップに優れている人だった。

そのうえ、敵も多かったが。

でも僕は、そんな彼女がけして嫌いではなかった。

むしろ、心のどこかで惹かれていたんだと思う。

でも僕はそんなことには気づいていなかった。

その時は全然違う人に好意を寄せていたはずだったから。


LIMEを始めて約1ヶ月が経った頃。

現実でも、彼女とはとても仲良くなっていた。

周りからは、イチャイチャすんなよ〜。

と、言われるほどに。

学校では誰よりもたくさん話していたし、

帰ってきてからも寝るまでLIMEを彼女とするのが

僕の新しい日常になり、

彼女と話さないことが非日常となっていった。


彼女と話すのは、とても楽しかった。

素の自分であれたし、

とても楽であったからだと思う。

毎日話していても飽きず、

はっきりと、惹かれている。と、感じてはいた。

だが。僕はそれに気づかないふりをした。

なぜか?

特別なことなんていらないからだ。

今まで好きであったはずの人を好きでいることこそ、

僕の日常であったから。

今まで好きだった人よりも、彼女に惹かれている。なんて、気づかない方が楽であったからだ。


彼女と出会ってからは。

ただ毎日が楽しくて。

僕の周りの友達で、彼女を嫌いだ。という人も

もちろんいた。でも僕は、そんなことないよ?と、はぐらかしてきた。その時にはもう。本当は僕が彼女が好きなことを、自分で気づいていたんだ。

ごまかしていただけで。


そんな、彼女とはなし、彼女と過ごすのが僕の新しい日常になり、

話さず会わないことが非日常になった時。


それが1ヶ月半ほど前のことだ。



。。。

僕は彼女に告白された。

衝撃的だった。

その時僕は、考えもせずに彼女に言った。

僕も好きだ!君が本気なら、付き合ってほしい。

そしたら彼女はいったんだ、

好きだよ!付き合ってください!

って。

僕はもちろん即答。

お願いします。

って。まるで奇跡みたいだった。

その瞬間、僕の日常が非日常になったんだ!


それからというもの。

日に日に彼女への好きは増していった。

その感情は、噴水のように溢れ出て、

いつまでも溢れ続けていた。

ハグをして。

手を繋ぎ。

キスをして。

家に行き。

2人でゆっくりと過ごし、

愛を育んだ。


時には喧嘩もするし。

時には泣くこともあるし。

泣かせてしまうこともあるし。

別れたいと思う時だってある。


でも もう僕は。

この日常を非日常にしたくないんだ。

だからいつまでも。

君が僕を大切にしてくれる限り

ちゃんと大切にしようと心に誓ったんだ。

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― 新着の感想 ―
[一言]  恋愛ものは、読む側も共感できる点がいくつもあり、いいですね。  自分にも恋愛や結婚とかあるのかなぁと正直、今でも考えます(照)  好きな人と両想いになれるのは、とても幸せなことなので、羨ま…
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