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インパルシブ・コンフリクト  作者: 肉付き骨
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機人 -力-

 この大陸で発掘された一体の人型兵器オリジナル、そこから応用して作られたのが《機人》である。

 機人の特徴は、大きさは平均20メートル、文字通り人の形―ただし例外が数機存在することが確認されている―である。兵装は国や団体によって違うが、最も特異な特徴が、《接続》と《再生》だろう。

 接続すると、脳からの指令を直接機人に伝えられるので、操縦する必要がない。しかし、接続すると、機人が受けた感覚を搭乗者も感じてしまう。そのせいで気絶したり、戦闘に支障をきたすため、あえて接続機能を搭載せずに、搭乗者が操縦するタイプの機人も開発されている。

 それらは亜機人と呼ばれ、低コストで量産しやすく誰にでも乗れると言われているが、その分機動性や瞬発力の面で機人には劣る。長所があるとすれば、感覚を共有しないため、たとえ片腕がもげようと―機体バランス調整が必要になるが―怯むことなく戦闘を続行できるところだろう。

 そして機人の最たる特徴といえる再生とは、オリジナルの発掘によって実現できた機能である。オリジナル発掘から10年、それ以外にも十数機、オリジナルと同じ系統であると推測される人型兵器《Oシリーズ》が発掘された。その全てに再生機能が備わっていたため、その中から三機、機体性能が低いOシリーズを選び出し、再生機能を研究するために解体された。そしてその研究から発見された動力源兼再生装置が《オリジナルハート》または《O・ハート》と呼ばれるものである。

 再生といっても、無から有を作ることはできない。たとえば切断された機体の一部を金庫のようなものに封じられてしまえば再生することはできない。さらに1年前までは、切断された一部や削られた破片等を、機体の元の場所に限りなく近づけておかなければO・ハートの再生機能は発動すらしなかった。


 1年前、アズマールの青年、アインが機人に乗るまでは。

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