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~魔学師とドライブと昼食~

初めての魔学師の講座の後、僕たちはお茶を飲みに行くことにした……。

講座の帰りに、僕たちは大学のフードテラスに集まっていた。さっきの先生の魔学についてみんなで話すためだ。


「……いやぁびっくりしたね、先生の魔学。」


頼んだコーヒーを持ってきながら千歳ちゃんが言った。


「雪ちゃんが二人いるみたいだったよね~。」


「ほんまやな、ユッキー気分悪いって帰ってもうたし。……ユッキー隠れ巨乳か……ぐへへへ……。」


「き、気味悪いよ~。まいこちゃ~ん……。」


笑いながらまいこちゃんと朝日ちゃんが僕の座っているテーブルへと集まって来た。


「あれ?真君は良いの?ここのコーヒー美味しいよ?」


と言うと、千歳ちゃんが僕に向けてコーヒーを差し出す。


「あ~、いいよ。なんかいやな予感がするから……。」


「……?」


カクンと首をかしげている千歳ちゃん。


「……まぁ、いいからいいから。……あれ?そう言えば美姫ちゃんは?」


僕が聞くとテーブルに顎をつけたまま、まいこちゃんが、


「ミキっちは次の講座行ったで~。」


と、コーヒーを飲みながら答えた。


「お行儀悪いよ……まいこちゃん。それじゃ話をしようか――」


僕が話を切り出そうとした時、


「おい、八重ヶ崎。」


後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。振り返るとそこには……


「……先生、何の用ですか?」


「ちょっと付き合え。」


そう言うと先生は、問答無用で僕の襟首をつかみ、


「え……、ちょっ……。」


「おら行くぞ。」


高そうな外国の車(黒塗り)に放り込むと車を走らせた。


                ●


「フンフ~ン♪」


車内に流れる音楽に合わせて鼻歌をうたう先生。いったいどこに向かっているのかわからないまま助手席に乗っていた。


「……先生。いったいどこに向かっているんですか?」


「あ~?そろそろ昼だしな。飯に行くぞ。」


「いや、あの僕みんなとお茶してたんですけど……。」


「お前は頼んでもない飲み物を飲んでたのか?」


「……ばれてたんですね……。」


先生はニヤリといつものように笑うと、懐から煙草を出してそれをくわえ、火をつけて煙を吸いこむ。


「……っはぁ~……。」


うっとりとした顔をして先生は煙を吐く。


「……いつも思うんですけど、先生っておいしそうにタバコを吸いますよね。」


「ん?お前も興味あるのか?」


「いえ、特に興味はないんですが、先生があまりにもおいしそうにしてるので……。」


「ははっ、まぁそうかもな。」


先生はそういうと車を走らせ続ける。



                ●


「着いたぞ、八重ヶ崎。」


「先生……ここって……。」


僕の目の前には、いかにも高級感あふれるレストランが『貸切』のプレートを下げていた。


「ほら、早く入るぞ。」


「ちょっ、ちょっと待って下さい。」


「あ?どうした?」


とりあえず僕は深呼吸をした。


「先生、ここって高級レストランですよね……?」


「ちがうな、『超』高級レストランだ。」


ニヤリと先生は笑うと、


「昼休みも長くないんだから早く行くぞ。」


と、いうとドアを開けて入っていく。



                ●


「何頼んでもいいぞ。」


先生はメニューを僕に差し出しながら言う。


「え、えっと……。」


(……僕こういう所苦手なんだけどなぁ……。)


「じ、じゃあこれで……。」


メニューの中では比較的安い(一般的には高そうな……っていうか高い)ものを頼んだ。


「じゃあ、あたしはこれとこれとこれ、それからこれと……。」


ファミレスみたいに頼む先生。……って全然止まらないけど全部食べるの?


先生の注文が終わり、ギャルソンが帰っていくと、


「さて、料理が届くまで話でもするか。」


と、先生は手を組みテーブルに乗せた。


「……先生あの、僕をここまで連れてきた理由ってなんですか?」


「なんだ?八重ヶ崎、可愛い学生と昼食を取りたいという先生の気持ちがわからんのか?」


「……嘘ですよね?」


「……ふん……。つまらんなぁ。」


先生は新しいタバコに火をつけると深く吸い、溜めて吐いた。そして灰皿にタバコをこすりつけると、


「……ちょっとお前に言いたい事があってな。」


先生は真剣なまなざしを僕に向けた。


……いったいどんな事を言うつもりなのか……。

いかがでしたか?


久しぶりの投稿で、文章が編かもしれません……、何かあればアドバイスをお願いします。


ではでは(^^)/~~~

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