第八話 俺のエロ本が消えていくってな・・・
「はぁ・・・先輩は急すぎるんだよなぁ」
俺は今自分の部屋で合宿に行く場所を調べているところだ。
そう、あの一言のせいでな!
「この文芸部、合宿することになったわー」
「「「「えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?!」」」」
「せ、先輩!急すぎじゃないですか!」
「そうよ!いくらなんでもよ!」
「だって皆と温泉いきたいもーん」
「だからって皆の事情とかあるじゃないですか!」
確かに花の言う通りだ。
合宿というと最低一泊二日とかだろう
「いいじゃない!皆どうせ暇でしょ!」
「そ、そうですけれど・・・」
流石に雫も呆れるよな
大丈夫だ、お前の兄も物凄い呆れているよ。
「それに一応ここは文芸部だから小説とかのネタにもなるわよ?」
確かに一理あるな。
花は推理小説を執筆してるって聞いたし
葵は絵本を書いている。
そして我が妹の雫は詩を書いてるらしい
・・・が実際にその作品を見たことは俺はない。
皐月先輩も本を読んでるだけで何か創作しているところは見たこと無い。
「ということで今日から1ヶ月後に行くわよー!!」
──
───
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はぁ、全く先輩にはいつも驚かされるよ。
しかしだが・・・
「旅館と言ったら温泉、そして・・・・混浴!!!!」
そう、いくら急でも俺は物凄く興奮している!
温泉で可愛い女性と混浴が出来たら最高じゃないか!
なんならその後ナンパ?・・・なんてな!!!
「に・・・兄さん何ニヤニヤしてるんですか?」
俺の部屋のドアを開けて少し引いてる様子の雫がやってきた。
「あいや!合宿楽しみだなぁって!」
「絶対にいやらしい事考えてましたよね、兄さん。」
「違うって違う!本当に楽しみなんだよ!!」
「そうですか、まあ確かに私も楽しみです」
「お、お前もか!やっぱり温泉か?」
「まあそうですね。あ、でも合宿なので羽目を外しちゃいけませんからね」
「わかってるわかってるって」
「そういえば兄さん、お母さんたちに合宿行くこと伝えました?」
「おう!楽しんでこいだってよ!」
そう、俺達の両親は仕事で今海外で働いている。
ちゃんと生活費とかお小遣いとか口座に入れてもらってるがお金の管理は妹に任せてる。
あれ?俺兄だよな・・・
「なら良かったです、それよりお風呂空いてますよ」
「お、そうだった。じゃあ行ってくるわ!」
俺はるんるん気分でお風呂へと向かった。
──
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「兄さん行きましたね?よし」
「兄さんの匂いだー!」
私は兄さんの匂いを嗅ぎたくてベットにダイブした。
「やっぱり兄さんの匂い、安心する」
「ん?ベットの下から何か出てる・・・」
嫌な予感がしたけど好奇心に負けて引っ張ってしまった。
エロ本<やぁ!僕だよ!
兄さん隠すの下手すぎ。
しかも巨乳のお姉さんのやつだ・・・
エロ本<そうだよ!ボインボインだよ!
やっぱ貧乳には興味ないのかなぁ
「パンツ忘れちまったよ・・・って雫?!」
「に、兄さん?!」
「お、お前手に持ってるのってまさか、、、」
「ええ、兄さんの秘蔵品です」
「すまなかった、その返していただければ幸いですけど・・・」
「没収です」
「いやああああああああああああああああああああああ!」
こうして俺のエロ本全てを妹に没収されたのであった。
エロ本<没収されちゃった!