第10話 学校生活って平凡で普通な生活を遅れるはずだよな?
俺は雫と学校へ登校している途中後ろから葵の声が聞こえた。
「おはよー!ふたりとも!」
「おう、おはよ。葵」
「おはようございます、葵先輩」
いつも通り雫はつんつんだった。
「もー雫ちゃんは冷たいんだからー!」
俺は苦笑いをした。
「そういえば合宿だけど凪は親から許可もらったー?」
「ああ、もらったよ。楽しんでこいだってよ」
「よかったー!もし凪が行けないってなったら私も行くのやめようかなって思ってたんだよねー」
「俺がいなくても行けばいいのに」
そう俺は言うと葵は少し照れながらボソッと言った
「凪が居ないと駄目なんだよ……」
「え?」
俺は少し同様してしまった。
「なんでもなーい!そういえば今日朝から先生に頼まれてたことがあったからもう行くね!」
そういい葵は走って学校へと向かっていった。
「なんなんだあいつ……」
少し戸惑っていたが、腕に柔らかい感触を感じた。
「あのメス犬……兄さんのことは絶対に渡さない……」
「へ?雫?きゅ、急にどうしたんだ?」
雫の目にはハイライトが消えていた。怖い、とっても怖い。
「兄さん、なんでもないですよ。兄さんは私だけを見てれば良いんです」
さっきまで俺の腕にくっついていた手は更に強くなっていった。
「い…痛いよ雫!」
「これは兄さんに対しての罰です」
こうして俺は妹に抱きつかれながら学校に向かっていった。
向かう途中には「カップルかな?」と言われていたが、気にしないようにした。