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⑴『イカれた脳髄』

⑴『イカれた脳髄』



俺はイカれた脳髄で生きて来た、というのは嘘である。病院で、脳髄がおかしいと、診断されたこともなければ、脳髄という言葉だって、小林秀雄の『一つの脳髄』で知ったのだから。しかし、どうにも気になるこの脳髄という言葉に惹かれ、今回タイトルにした。



イカれた脳髄は、自分の味方をしてくれる言葉だ。そんな風に思う。自分で自分を守れない人が、どうやって大切な人を守れるだろうか。そんな風に思えば、自分の味方である、イカれた脳髄という言葉は、実に的確に、自分を守ってくれるのだ。



人に何か言われても、内奥で、どうせ俺はイカれてるんだから、と思えばこそ、楽にもなれるというものである。俺は俺だ、それ以外の何者でもない、結句、イカれた脳髄という言葉が、いつも内奥で、光かがやいている。

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