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ステイサムなモーニング

 目覚ましのアラームが寝室に鳴り響く。

 金髪美女のいないシングルベッドで俺は目を覚ました。

 髭を剃り、顔を洗って歯を磨く。マウスウォッシュも忘れずにな。

 俺はテレビニュースを見ながら、トーストとスクランブルエッグ、そしてコーヒーを堪能した。

 『史上類を見ない歴史的快挙です!これは伝説です!』

 テレビのキャスターが大袈裟にニュースを伝えている。

 「伝説?それは俺のおふくろさ」俺以外、誰もいないリビングで俺はテレビに向かって言った。

 朝食を終え、俺はパリッとしたワイシャツに袖を通しネクタイを締め、スーツを羽織った。

 戦う人間の鎧を着終えた俺は玄関の鍵をかけ、ゴミ袋を片手にマクラーレ・・・ではなく、親からもらった偉大な足で歩き出した。

 未来を担う小学生の登校班や尊敬すべき人生の先輩たちと挨拶を交わし、ゴミ捨て場にゴミを捨て、俺は今日も戦場へ向かう。

 俺にとって人生に彩りを添えるのは酒でも女でもギャンブルでもない。

 ひたすら働くことだけだ。たとえどんな理不尽な目に遭おうともな。

 俺の駄文を読んでくれたアンタに感謝の印として教えてやる。

 人間が働くときの姿はヴィーナスやエメラルドよりも美しく、ダイヤモンドよりも輝いてるのさ。

 それだけは覚えておくといい。このことさえ忘れなければ、強盗だの詐欺だの美人局だのその他諸々のくだらねえ悪事に手を染める気なんざ起きねえ。

 決して忘れるな。


 さぁ今日も共に頑張ろうComrades!!

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