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君への、あなたへの告白大作戦!  作者: 神山仁葉
本編
9/49

9、女子会開始!


 「それで莉久姉(りくねえ)、聞いてほしいことって何?」

「あのさ、咲久姉(さくねえ)も聞いて。あのね私さ、(みなと)の事好きになっちゃったんだ。」

と私が言うと(あおい)

「そんなん見たらわかるよ。だってお兄ちゃんを見るときの目が完全に恋する乙女だし」

と言ったそして咲久姉(さくねえ)

「逆にバレてないと思ってたの?あの鈍感王子、蒼空(そら)でも気付いてるよ。」

と言った。

「だから、私が相談があるって言ったときノリノリだったんだ」

「そんなことないよ。それで告白とかしないの?」

咲久姉(さくねえ)ポッキーを食べながら言った。

「したいけど、振られたら気まずいし…」

「何言ってんの!莉久姉(りくねえ)が振られるわけないじゃん!」

「そんなのわかんないよ。だって(みなと)告白してきた人に今は付き合うとか考えてないって言ってるし」

と言うと(あおい)

「そんなの私だって言うよ。告白してくれるのは嬉しいけど好きな人いたら全部断るしかないじゃん。でも好きな人いるとか恥ずかしくて言えないからそう言うよ。」

と言った。さすが、兄妹そろってモテてるだけある

「そうなの?」

と話していると咲久姉(さくねえ)

「ていうか、(あおい)蒼空(そら)に告白しないの?」

「えっ!そうなの!」

と私が言うと「気付いてなかったの?」と咲久姉(さくねえ)が驚いたように訊いた。(あおい)

「私、そんなに分かりやすかった?」

と訊くと咲久姉(さくねえ)は頷いた。

「まあ、あの鈍感王子の事だから気付いてないと思うけど」

「良かった~。」

「まさか(あおい)がね~。あっ!もしかして好きになったから蒼空兄(そらにい)って呼ぶのやめたの?」

昔は(みなと)以外、蒼空兄(そらにい)と呼んでいたのに小学校6年生に上がる前ぐらいから(あおい)だけ蒼空(そら)くんと呼び始めた。

「そうだよ。あ~恥ずかしい。」

(あおい)が顔を真っ赤にして言った。

(あおい)莉久(りく)も頑張って告白してみなよ。」

「いいな~咲久姉(さくねえ)は彼氏がいて」

そう。咲久姉(さくねえ)には私達の近所に住む大学1年生の彼氏がいる。その彼氏は私達の幼馴染みだ。うちの近所には子供が少なかったから私達兄弟と長谷川(はせがわ)兄弟とその彼氏の真白兄(ましろにい)しかいなかった。そのため皆が幼馴染みであるという少し変わった関係だ。

「私も真白(ましろ)に告白したから付き合えたんだよ。だから2人もさっさと告白しちゃいなよ。」

「それは咲久姉(さくねえ)が可愛いからだよ。」

と私が言うと(あおい)も頷いた。咲久姉(さくねえ)は、

莉久(りく)(あおい)も可愛いよ。」

(あおい)はモテてるし可愛いのわかるけど私はあんまり告白されたことないよ。」

と言うと(あおい)が笑いながら「そりゃ最強クラスの騎士(ナイト)様がいるからじゃん」と言った。そして咲久姉(さくねえ)が、

「私が見た限り2人とも脈アリっぽいし告白したらいいのに」

「いやいや、お兄ちゃんは確かに莉久姉(りくねえ)の事好きだと思うけど蒼空(そら)くんが私の事好きなわけないよ。だって私4歳も年下だよ!」

(あおい)は大人っぽいしパッと見高校生に見えるから歳の差は気にする必要全くないよ。」

咲久姉(さくねえ)(あおい)に、笑いかけた。そして

「じゃあさ、告白は今日のところは一旦置いといて好きな人の好きなとこ言い合おうよ。」

「いいよ。そのかわり始めは咲久姉(さくねえ)からね」

と言うと咲久姉(さくねえ)は少し照れ臭そうに

「えっとね、私が髪型変えたりしたらすぐに気付いてほめてくれるとこ。じゃあ次は(あおい)

蒼空(そら)くんの好きなとこはちょっと気持ちが落ちてたりしんどいなって思ったときとか励ましてくれたり本気で心配してくれる気遣ってくれるところ。じゃあ最後、莉久姉(りくねえ)!」

(みなと)の好きなとこは私が嬉しいことがあったら私よりも喜んでくれて、私が悲しいことがあったら泣いてる顔を皆に見られないように壁になってくれたりする優しいところ。」

と言うと

「あ~ヤバい恥ずかしいね。姉妹で恋バナなんて」

「だね。あっ!もう10時過ぎてる。結構喋ったね。」

「おすすめの恋愛ドラマあるんだけど一緒に見よ!見終わったら一緒に寝よう。」

咲久姉(さくねえ)のベッドはクイーンサイズなので3人ぐらい余裕で寝ることができる(しかも屋根付き)。何でそんなに大きい家具があるかって?私のお母さんが家具デザイナーでお父さんはその家具を作る職人兼売る会社の社長さんなので家の家具がおしゃれだったり大きいベットがあったりしてもおかしくないのです。

 私達は咲久姉(さくねえ)おすすめのドラマを朝の1時ぐらいまで見てそのあと皆で一緒に寝た。

 朝起きたのは8時ぐらいだった。(あおい)咲久姉(さくねえ)ももう起きていた。皆でリビングに向かった。すると珍しく蒼空兄(そらにい)が料理をしていた。

蒼空兄(そらにい)、今日の朝ごはんパンケーキ!?」

と私が聞くと

「あぁ。莉久(りく)も姉貴も(あおい)も甘いの好きだろ?」

「えっ!蒼空(そら)くんって料理できるの!まあ器用だから以外ではないけど」

と喋っていると外からお母さんが帰ってきた。

七菜波(ななは)に確認してきたよ。」

とお母さんが言ったので。「何を?」と聞き返すと。

「特大発表!今日皆の予定を確認したけどたまたま皆OFFだったので、遊園地に行きます!」

私達は「やったー」と叫んで服を選びに言った。たまたま皆オーバーオールがあったので私は自分の部屋に行ってベランダに出た。

(みなと)!起きてる!遊園地行くんだって!」

と言うとガラッと窓が開いて(みなと)が出てきた。

「そうみたいだな!楽しみだな!でそれが何かあるのか?」

「皆でペアルックにしようと思って私と(あおい)咲久姉(さくねえ)蒼空兄(そらにい)はオーバーオール持ってるから(みなと)(かける)(はやて)が持ってるならそれで行かない?」

「ちょっと待ってて。」

と言って(みなと)(かける)達に聞きに行った。

数分後湊(みなと)が戻ってきた。

「なんか元々、(あおい)(かける)(はやて)の3人でペアルックで買ってたから色ちがいだったらあるって。俺も黒のデニムの奴ならあった。」

「OK。じゃあまた後でね」

と言って窓を閉めた。私はリビングに降りて(あおい)達に報告した。

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