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君への、あなたへの告白大作戦!  作者: 神山仁葉
本編
4/49

4、西条樹(にしじょういつき)の好きだった人


 半年がたった頃、俺の幸せだった時間は欠けてしまうことになる。

 ある日父親にリビングに呼ばれた。俺の父親は、名家″西条家(にしじょうけ)″の出身で俺は長男のため跡取りとして許嫁(いいなずけ)ができることになった。俺には、5歳年上の姉がいた。でも、姉はパティシエになるためにフランスに留学中だった。父は

許嫁(いいなずけ)なんて形だけで1度一緒に食事をして出掛けるだけでいいよ。父さんも相手の方に失礼だからとりあえず断るにしても会うぐらいはしなさいと言っていた。」

「わかった。でも、絶対に断るから。」

と言って俺は、リビングを後にした。

 次の週、俺は相手の九条家(くじょうけ)の跡取り娘の、九条詩織(くじょうしおり)さんと食事をすることになった。話してわかったことだが彼女もはじめから断ろうと思っていたそうだ。食事が終わり百貨店で少し買い物をして帰ることになった。俺も、詩織(しおり)さんも友達と買い物に行ったことがなくすごく楽しんでいた。帰りに迎えの車に向かっている途中俺は、瑠菜(るな)瑠季(るき)に会った。俺が声をかけようとすると、2人も俺に気づいて目があった。その瞬間、瑠菜(るな)が駆け出した。瑠季(るき)は、瑠菜(るな)を追っていった。それを見ていた詩織(しおり)さんは

「あの2人と知り合いなんですか?」

と、聞いてきた。

「はい。同じ学校で、」

と答えると詩織(しおり)さんは、驚いたようにいった。

「彼らは、榊原(さかきはら)瑠季(るき)さんと瑠菜(るな)さんですよね?九条家(くじょうけ)榊原家(さかきはらけ)は親戚でしてお正月や、法事で会ったことがあるんです。」

「あの2人がそんなにすごい人だなんて知りませんでした。明日学校で2人に聞いてみます。」

その後、俺と詩織(しおり)さんはそれぞれ家に帰った。

それと、詩織(しおり)さんとは連絡先を交換して時々友人として連絡を取り合っている。

 次の日学校に行って瑠季(るき)に昨日、詩織(しおり)さんが言っていたことを訊ねた。

「まさか、瑠季(るき)九条家(くじょうけ)と親戚だったなんて驚いた。」

瑠季(るき)は、

「あれ?言ってなかった。詩織(しおり)とは、親が従兄弟(いとこ)同士なんだ。だから再従兄弟(はとこ)にあたるのかな?」

「そうなんだ。あと、聞きたいことがあるんだけど昨日 瑠菜(るな)が走ってどこか行ったけど何かあったの?今日も学校に来てないし。」

「あ~その事は気にしないで。と言うか(いつき)こそなんで昨日、詩織(しおり)といたんだ?」

「俺と詩織(しおり)さんが許嫁(いいなずけ)になる予定だったんだけど2人とも断ったんだ。でも、そのあと仲良くなって友達にはなったんだけどね。」

「そういうことか。」

「この事 瑠菜(るな)には言わないでくれないか?」

「えっ!なんで?」

「ならなかったと言えど許嫁(いいなずけ)ができそうになったなんて知られたくないからさ、」

(いつき)瑠菜(るな)のこと好きなのか?」

「うん。実は…。あっ!でも瑠菜(るな)には言わないでくれよ!」

「何で?」

「恥ずいからに決まってんだろ」

「そんな理由!?まぁ(いつき)の好きにしていいけど…」

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