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君への、あなたへの告白大作戦!  作者: 神山仁葉
本編
3/49

3、樹くんのすきなこって?


 私と(いつき)くんが相棒になって数日がたった。あれ以来私と(いつき)くんは、たまに連絡を取り合うようになった。私も(いつき)くんも人見知りなため、すぐに親しくなることはなかった。それでも、他に頼れる人もいないからもう、友達と呼べるほどになっていた。それで、今日はまた昼休みに外階段で合う予定だ。

 昼休み、(いつき)くんと私は(みなと)に告白するための作戦会議をしていた。

小鳥遊(たかなし)さんと長谷川(はせがわ)くんは幼馴染みなんだよね?だったら意識して貰えるように2人だけで出掛けてみたら」

と、(いつき)くんが言った。私は、ずっと疑問に思っていたことを(いつき)くんに聞いた。

「なんで急に頼んだのに引き受けてくれたの?(いつき)くんは、好きな人とかいないの?」

と、聞くと(いつき)くんは、顔を真っ赤にして話しだした。

「俺には、中学の頃からずっと好きだった子がいた…」


 俺は、中学2年の時この合咲町(あいさきちょう)に引っ越してきた。小さい頃から人見知りだった俺は、転校初日は、ほとんど学級委員長で隣の席の榊原瑠菜(さかきはらるな)と行動していた。彼女は俺が席に座ってすぐ俺に話しかけてくれた。

榊原瑠菜(さかきはらるな)です。隣のクラスに兄の瑠季(るき)がいるから名前でいいよ。」

「兄ってことは、双子なんですか?」 

「双子じゃなくて年子(としご)だよ。お兄ちゃんが5月9日生まれで、うちが次の年の3月26日生まれなんだ。あと、敬語じゃなくていいよ。」

「そうなんだ。」

「そっか。あの、瑠菜(るな)さんはお兄さんと似てる?」

「よく似てるって言われるけど自分達じゃそんなに似てないと思うよ。あと名前でいいって言ったけど呼び捨てでいいよ。うちにさん付けとか似合わんし。」

「わかった。あと、改めてよろしく」

「こちらこそよろしく。」

そう言うと彼女は教科書を開いた。昼休みは彼女と兄の瑠季(るき)に、学校案内をしてもらった。それ以来俺は、瑠季(るき)とその友達と仲良くなってそのうちの1人がいるバスケ部に入ってそこでも友達ができた。帰りはたまたま家の近かった榊原(さかきはら)兄妹と一緒に帰った。

 半年がたった頃、俺の幸せだった時間は欠けてしまうことになる。

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