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君への、あなたへの告白大作戦!  作者: 神山仁葉
本編
2/49

2、今日から相棒だな!


 翌朝、起きてスマホをつけると(みなと)からLINEが来ていた。『風邪治ったから今日からまた一緒に行こうぜ!』と。(みなと)は、ホントに朝からテンションが高い。ホントに昨日まで風邪を引いてたの?って思うくらいに。私は『OK!いつものとこで待ち合わせね』と、送って着替えて朝ごはんを食べにリビングに向かった。

 朝ごはんを食べて家を出ようと思って時計を見ると、もう7時27分になっていた。(みなと)とは、7時半に待ち合わせをしている。私は、急いで玄関を飛び出た。

 私達はいつも、公園で待ち合わせて学校に行っている。(みなと)の家は私の家の裏にある。でも隣に数軒家が立っているため、その先の公園で待ち合わせている。公園まではまっすぐ道を進むだけだからそんなに時間はかからない。公園に着いてスマホを見るとまだ7時29分だった。(みなと)はいつもブランコで私を待っている。今日もブランコに座りながら音楽を聴いていた。私がブランコに向かおうとしたときに(みなと)は私を見つけて

莉久(りく)!おはよ~早く学校行こうぜ!」

と大声で叫びながら駆け寄ってきた。私は頷いて(みなと)の横に並んで歩いた。

 学校の近くになるに連れて(みなと)の友達がたくさん話しかけにくる。人見知りで陰キャの私と対照的に(みなと)は友好的でみんなの人気者だ。私は、そんな(みなと)にずっと片想いをしていた。校門に着くと(みなと)は、

「じゃあ、俺先に教室に行っとくぞ」

と言ってたくさんの友達に囲まれて教室に向かった。私はゆっくり校舎に向かって歩いていた。すると、眠そうに歩いている(いつき)くんを見つけた。私は、(いつき)くんに駆け寄って

「おはよう!(いつき)くん。ちょっと急なんだけど昼休みに、話せない?」

「あっ!おはよう、小鳥遊(たかなし)さん。昼休みは特に予定はないよ。あと、ほんとに急だね。」

と苦笑いをしていた。

「だからさ、連絡先教えてくれない?私、(みなと)とお昼食べるからそのあとに話したいんだけど、」

「いいよ。」

私達は連絡先を交換してそれぞれ教室に向かった。

 昼休みになって私は(みなと)と屋上で、お昼ごはんを食べていた。(みなと)は、もう食べ終わっていて

「この後どうする?」

と、聞いてきた。私は、

「ごめん、今日はちょっと用があって…」

と言って(いつき)くんを外階段に呼び出した。

「急にごめんね、あのね相談があるんだけど…。私湊(みなと)のことが好きなんだ。高校に入ったら告白しようと思ってたんだけど付き合いが長い分、怖くて。相談できる友達もいないし。」

「そうなんだ。だったら部活でそれとなく探ってみるよ。じゃあ今日から相棒だな!」

と言い、(いつき)くんは笑った。


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