58 あなたに見せてあげられるもの
2021年 8月27日 投稿開始
9月 5日 毎日投稿開始
10月 5日 毎日投稿終了。ほぼ毎月投稿に変更。
2022年12月24日 次回投稿予定。投稿時間は “午前11時” です ←
「じゃあね」
少年たちが折り返し、手をふって、別れてゆく
窓から見届ける
手から滑り落ちるように、大河の一滴を落とす
まるで、雲から雨を一滴、垂らすみたいだ
まるで、雲から雨を一滴、垂らすみたいで、それが変えてしまうことの
いつか太陽が、干して、もう見分けがつかなくなる
玄関の松が枯れかかっているよ
老朽化した建物を取り壊すようだ
残された駐車場に、広場に集まった一人一人にライトが当てられた
品評会だった
等級が与えられてゆく、
「ランクB4」
「ランクC5」
「ランクA4」
A5が最高で、C1が最低。
何だか急に自分がその場にふさわしい格好をしていない気がした。
紺色のスエットシャツの毛足が荒くなっていること、ジーンズの色が褪せ過ぎていてサイズ感がだるくなっていること。
自分に合わないものを身につけたままでいることが、急にアレルギーになった。
まるで、殺されるものと、殺すものの差のようで。
「C1が、最低とは限らないよ」
そう言って話しかけてきた
出品された次の魂、次の魂へと、品評会の開票は進んでいった
「あなたとは、確かエジプトで会いましたね」
「いつのこと?」
「ネイトの下、一緒に戦っていました」
浮かび上がったのは一人一人の背景だった。
魂ごとの描きかたは自由で、そこに優劣があるだけだ。
自分が何を欲しがっているかなんて、本当はわからない。
誰かの基準の中で測られて、そこにあった閃きを比べるものではない。
その影が物語るのはーー
説明を聞いている間、胸がときめいていた
「もう、始まるんだな」
と、感慨深い想いでいっぱいだった
「あなたに見せてあげられるのはここまで
カーテンの向こう側へは行けない」
「記憶の鍵を開けて、元の身体に戻るといい」
その時、空の奥の方から、コチラに徐々に拡大してゆく雲の群れが見えた
new leaves
そのメンバーになって良かった
空間を撫でるように
空間を愛でるように
記憶の鍵を開けて
次回の投稿時間は、
2022年12月24日で、【AM11時】の投稿です。
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