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不本意ながら妻は「離婚しましょうか」と告げる  作者: 樫本 紗樹
本編

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登場人物紹介と背景

謀婚シリーズを読んでいない方の為に人物紹介を置いておきます。

名前が出てくるだけで登場しない人も書いてあります。

それとリスター侯爵家の背景も最後に書き添えます。

登場人物紹介


ミラ・リスター 三十歳

 リスター侯爵夫人。一児の母。

 ゴーラム侯爵家より十六歳でレスター公爵家嫡男スティーヴンに嫁ぐ。以後、彼を支える。元々は政略結婚らしく割り切っていたが、とある事をきっかけに夫に愛情を抱く。夫に恋愛感情がないとわかっていても、片思いと思われたくなくて必死に気持ちを隠している。



スティーヴン・リスター 三十四歳

 リスター侯爵家当主。レヴィ国王の側近。

 仕事は出来るが、仕事以外は何も出来ない。元々公爵家嫡男だったにもかかわらず、貴族の交流についても疎い。対応は常に表面的。



ジェームズ・リスター 二歳

 スティーヴンとミラの息子。

 誰もが愛称のジミーで呼ぶ為、本人は本名をわかっていない。



リアン・スミス 三十歳

 スミス公爵家当主。レヴィ国王の側近。本名はライアン・スミス。

 愛称が女性名であるリアン、一人称が俺なのは、顔が地味なのを気にして自分を覚えてもらう為に始めた。また、ライアンという名前が年寄り臭いと思っていて、本名で呼ぶと怒る。

 国王であるエドワードをエディと呼び、リスター侯爵家には我が家同然で遊びに行く自由人。公爵家の人間にしては珍しく敵を作らず、顔も広い。



フローラ・スミス 二十六歳

 スミス公爵夫人。三児の母。

 夫であるリアンを愛しすぎるあまり暴走しがち。

 公爵夫人としての評価は『横にリアンかミラが居なければ話にならない』

 本人もそれをわかっているが、リアンさえ居ればいいので直す気はない。



エドワード・ローランズ 三十一歳

 レヴィ王国国王。国王としての素質は十分だが、妻に対しての執着が目に余る。

 出不精なのに王宮内は神出鬼没。近衛兵を使って集める情報は多岐に渡る。

 スティーヴン夫妻の事を長らく気にしている。



ナタリー・ローランズ 二十六歳

 レヴィ王国王妃。三児の母、現在第四子を妊娠中。

 隣国シェッド帝国より嫁いできた。夫の執着を愛情として受け入れている。

 元々は控えめであったが、エドワードに愛されているとわかってから自信を持つようになり、今では誰もが認める王妃。



ジョージ・ローランズ 二十五歳

 エドワードの異母弟であり、赤鷲隊隊長(軍総司令官)。

 剣技だけでなく政治的感性も優れているが、内政からは常に距離を置きたがっている。しかし定期的にエドワードに引っ張り出され、渋々対応している。



ライラ 二十六歳

 隣国ガレス王国より、休戦協定の為にジョージに嫁いだ。一児の母。

 現在は休戦協定から平和条約に切り替わった為、人質の立場は解消されている。

 ナタリーとは義理姉妹というより友人。ジョージを心から愛している。

 (レヴィ王国の法律上現在姓がない/ジョージの死後に与えられる)



エミリー・ハリスン 二十六歳

 ライラの嫁入り時に一緒についてきた侍女。

 ライラ至上主義であり、結婚出産後はライラの侍女兼乳母を務めている。

 現在は将来のハリスン公爵夫人として、交流会にも参加している。



カイル・ハリスン 二十七歳

 ウォーレンの異母弟であり、赤鷲隊副隊長。エミリーの夫。



ウォーレン・ハリスン 三十歳

 ハリスン公爵家当主。レヴィ王国の宰相。

 中性的な顔立ちで化粧をしている。性格に難があり独身。美しいものが好き。



サマンサ 二十歳

 エドワードの異母妹、ジョージの同母妹。美食家。

 ナタリーの良き理解者。ナタリーの交友関係を整えてから別大陸のアスラン王国へ嫁いだ。



グレン 享年二十九歳

 ハリスン公爵家嫡男。ウォーレンやカイルの異母兄。

 エドワードの側近をしていたが、真面目な性格故に様々な圧力に耐えきれずこの世を去った。

 カイルとエミリーの息子は彼から名前を貰っている。



ブラッドリー 三十二歳

 スティーヴンの弟。愛称はブラッド。

 元々は間者として赤鷲隊に入隊したが、騎士として生きていくと家を捨てた。

 その後ガレス王国に逃げ、ライラの実家で拾われ、ライラの嫁入り時に戻ってきた。

 現在は赤鷲隊の騎士である。スティーヴンとの縁は切れていない。



オルガ 享年三十九歳

 スティーヴンの叔母であり、エドワードの母親。

 政略結婚で王家に嫁ぐも夫とは不仲。長男エドワードにも興味を持たなかった。

 次男チャールズだけを愛し、病弱なチャールズの看病に明け暮れた末に病死。




リスター侯爵家の背景

(スティーヴンの祖父が五代目、父が六代目)


 レヴィ王国の初代王家であるレヴィ家は血縁同士で争った末に断絶し、内戦を経てローランズ家が引き継いだ。レスター公爵家はローランズ朝を開いた国王の弟から始まる。

 その五代目当主は権力が自分の手元にない事に焦りを感じていた。国王はハリスン家を優遇し、王女を降嫁させた事により更に焦る事になる。年月が過ぎ、その国王が崩御、息子であるウィリアムが即位した。しかしウィリアムには婚約者がいなかった為、五代目は娘であるオルガをウィリアムと結婚させた。

 だがこの結婚は上手くいかなかった。オルガがウィリアムと夫婦になろうとしなかったのだ。それでも義務として長男エドワードを出産をするものの、オルガは一切興味を持たなかった。

 そして数年後に問題が起こる。夫婦仲が冷めているのにオルガが第二子を身籠ったのだ。事情を知った五代目と六代目は堕胎するように説得するも、彼女を守ったのは意外にもウィリアムだった。

 オルガの不貞によって弱みを握られたレスター公爵家はいっそ王家を乗っ取ってしまおうと画策する。丁度隣国のシェッド帝国がレヴィ王国を狙っており、密かにシェッド皇帝と五代目は手を組む事にした。五代目はレヴィ国内で同じ派閥の者を集めるようになる。

 乗っ取りの第一歩としてシェッド皇帝の孫娘であるナタリーがエドワードに嫁ぐ話が進む。途中五代目が病没し、六代目が引き継ぐ。しかし六代目一人の手には余る為、息子二人も巻き込まれる事となる。

 幼き頃よりエドワードの側近になるべく近くに置かれたスティーヴンは、父と将来の国王のどちらを信じるべきか迷わなかった。エドワードとこの計画を潰す為に、父に従っているふりをしてこつこつと証拠を集める。

 そうして六代目を欺き続け、スティーヴンは実父の罪を暴いた。レスター公爵家及び帝国派に属していた人々が次々と裁かれていく中で、実父を躊躇いなく断罪したスティーヴンの行動はレヴィ王家に忠誠を誓っていると強く印象付ける事に成功。レスター家は爵位を剥奪され領地を国に没収され家名も抹消されたが、スティーヴンは新たにリスター子爵を賜り、王都の屋敷を引き継いだ。

 王太子であったエドワードが国王に即位した際、子爵では立場的に振舞い難いだろうとリスター家は侯爵に格上げとなる。



 前国王ウィリアムは三十年強の治世の後、長男エドワードに譲位した。その際に公爵家当主も代替わりしている為、公爵家当主は若い者が多い。この話はエドワードが即位した年の出来事である。

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