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五話

ネタが尽き始めた

今日は久しぶりに夢を見なかった。

いや、見なかったというのは少し正確さに欠けるな。実際は覚えていないだ。まあ夢の話はまた今度。

今日も学校。隼翔は昨日ゆっくりできたかな。

「おはようございます、お嬢」

「おはよう、隼翔」

相変わらず早いな。私はどちらかというと朝は弱いから早起きとかできない。

さて、朝ご飯作るかな。

とは思ったものの材料が何もない。今から買い物に行くなど時間などもちろんない。

困ったなぁ。

仕方ないので今日は冷蔵庫にあったパンで済ませた。冷蔵庫にはなかった時用にいくつかパンをストックしてある。

「隼翔は食べた?」

「ええ、まあ」

なんだろう、今日の隼翔何かおかしい。調子狂うなぁ。昨日休みの間になんかあったのかな。

「何かあった?」

「いえ、何も」

何もないならいいんだけど。

あ、そういえば今日面談の予定が出るとか言ってたような言ってなかったような。

そんなことをパンを食べながら考える。

二日連続パンって不健康だなぁ。まあ仕方ないね。

「じゃあ食べ終わったし準備するかな」

私は準備を始め、着替え終わって家を出る。

うわぁ、何か話しかけにくい。なんだろうこの雰囲気。

「ね、ねぇ隼翔。いい天気だね」

「そうですね」

話が続けられない、どうしよう。困ったなぁ、いや困るってほどじゃないけど。

「お嬢、俺、お嬢とずっと一緒にいたいです」

何言ってるんだ隼翔は。

「ずっと一緒だよ」

だって私には隼翔が必要なんだから。隼翔がいなきゃ、きっと私はボスになってもここを壊すだけだ。

「ありがとうございます」

隼翔、隼翔とはずっと一緒だ。私の隣にいてもらわなきゃ困るし。

「早く行こっか」

「はい、お嬢」

少しはいつも通りに戻った。良かった。

私たちは急ぎ足で学校に向かう。別に遅刻しそうなわけではないが。

「おはよう、聖那ちゃんと龍咲」

いきなりそんな声が聞こえ振り返ると浅神だった。

「何の用」

私はこいつが大っ嫌いだ。もう一度言おう、私はこいつが大っっ嫌いだ。

「そんな顔しないでよ、聖那ちゃん」

ああ、ぶん殴りてえ。とてつもなく殴りたい。

「お嬢に近づくな」

「はいはい」

ん?何か今日は随分あっさりしてるな、いやまあいいことなんだけどさ。何とも違和感があるっていうのか、嫌な感じがする。

「お嬢?」

「ん?何でもないよ」

笑って誤魔化す。

嫌な予感当たらないといいけどな。

そんなことを祈りながら学校に向かう。何故か浅神も一緒だが。

学校につくと下駄箱に手紙らしき物が入っていた。紙を開き見るとめっちゃどうでもいいというか、馬鹿らしいことが書いてあった。

『龍咲様と浅神様から離れなさい、さもないと痛い目みますよ』

これでもヤクザの次期当主なんだよな、一般人が私に勝てるとでも思っているのかな。だとしたら笑えるけど。

「どうしました、お嬢」

「何でもないよ」

笑って切り抜ける。紙はポッケに突っ込み教室に向かう。

まったく、浅神と離れられるんだったらとっくに離れてるっての。

教室に着くと席は嫌がらせを受けていた。机に文字が書いてあったり花瓶が置かれていたりと。

「めんどくせえ」

それだけを言い前のやつと机ごと入れ替える。もちろん無許可でね。どうせ隼翔には嫌がらせはいかないだろう。私は私なりに解決させようかな。

「さて、これをやったの誰だ?」

笑顔で周りを見る。あ、ちなみに怒ってないから安心してね。

さすがに白状しないよな、だったら武力行使だね。

一瞬でも目を逸らしたやつにでも話聞くか。

私はそいつのとこに行ってまず首を軽く締める。

「誰だか知ってる?」

首を振ったり喋ったりしない。こりゃ知ってるな。

「言わないともっと痛くなるよ?」

少し力を加える。こいつは声にもならない叫びをあげている。

あ、大丈夫。さすがに教室で人殺しはしないから。

「大里さんです」

素直に吐いたか。

ということで手を離すと安心したように首をさすっている。

「とはいえ大里って誰?」

クラスメイトは隼翔と浅神くらいしか分からない。

近くにいた人に聞いた結果、素直に教えてくれた。

「貴女が大里さん、私の机だった物にいたずらしてくれた人か」

敢えて言おう、私は怒っていない。

「そうですわ、だから何ですか」

随分強気だね、私の本気知ったらどうせ怖気付くだろうけど。

「まあ、どうでもいいか」

そう、どうでもいいのだ。今は私の机じゃないし。

でも、恐怖くらいは与えとくか。

「次こんなことしたらこれじゃ済まないからね」

首を一瞬だけギュッと締める。床に落とされ凄いアホらしい表情をしている。アホらし過ぎて笑えるくらいの表情だ。

さて席に戻ろうかな。

「お嬢、大丈夫ですか」

「うん、何ともないよ」

いやぁ、鍛えてた成果がこんなとこで発揮できるとは思ってなかったよ。例え教師に言われても権力で何とかするので問題ない。

「お嬢、無茶しないで下さいよ」

「分かってるって」

私は無茶などしない。私が無茶をする必要が無いからな。それに本当に必要な時は隼翔に頼るからね。

「さて、そろそろ始まるよ」

「あ、はい」

私たちは席に座り授業が始まるのを待った。前の人はきっと落書きがいっぱいされてる机で準備受けるんだね、カワイソー(棒)え?可哀想って思ってないだろ?うん、もちろん思ってないよ。

授業が始まり、長々と受けて授業が終わる。

「やっと終わったねぇ」

「そうですね」

そこからはHRでその後は帰った。

帰るとそこにいたのはお爺様だった。

「お、お爺様。どうか致しましたか?」

「話がある」

私たちはついて行くと会議などをやってる場所にきた。

「まあ座れ」

私たちは促されるまま座る。

「早速だが、ここを聖那、お前に譲ろうと思う」

私に、譲る?待って、まだそれは早いんじゃないかな。

「儂も歳だからな」

でも、ボスになれるのは嬉しい。

「分かりました」

そこから急遽引き継ぎを行い、気付いたら夜だった。

「やっと終わったぁ」

今日はもう疲れたので風呂入って寝る。飯はいらん。

風呂入ってなんやかんやして寝た。

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