ヴァンパイアの妹は元気系
サーシャが肩叩きに疲れてくると、アルカナードの部屋の戸が開いた。
サーシャは、「屋敷の主人の部屋にノックもせずに入るって何者!?」という疑問を頭に浮かべる。
入ってきたのはサーシャと背丈の変わらない女の子だ。
「よっ、アニキ。その子が噂の新入りかい?」
少女はアルカナードの事をアニキと呼びタメ口で話す。
「そうだ。サーシャ、自己紹介をしてやれ」
アルカナードはサーシャに自己紹介を促した。
「新入りのサーシャ・ミランダです。よろしくお願いします」
サーシャは慣れない自己紹介を熟す。
「アタイはフレイヤ・ヴィクセル、アルカナードの妹だ」
「アルカナード様の妹…」
サーシャがそう言うと、アルカナードが「おい!」と怒鳴りつける。
「へ?」
サーシャには何を怒られたのか理解が出来なかった。
「な、なんでしょうか?」
サーシャが聞き返すもアルカナードは無言。
そこでロロギアがサーシャにこっそり告げる。
「アル様は"アル様"と呼ばないと不機嫌になるんですよ、あだ名の方がいいとかなんとかで…」
「そ、そうなんですね…」
サーシャは困惑した表情を浮かべる。
「失礼しました、アル様」
サーシャは言い直す。
「よろしい」
アルカナードは満足した様に椅子に踏ん反り返る。
「ぷっ、アニキは相変わらずだな」
フレイヤは口元を抑えて笑った。
「やれやれ…」
サーシャはロロギアの苦悩を察した様な気になった。




