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無茶振りヴァンパイアに困る妖猫耳メイド
「アルカナード様…この格好でいいんですか?」
サーシャは自身が身に纏っている尻尾付きメイド服に疑問を呈する。
「うむ、悪くない」
アルカナードはサーシャを隅々までチェックしながら言う。
妖猫には元々猫耳が付いてるので、天然猫耳メイドである。
「アル様の趣味全開ですね…」
ロロギアはアルカナードを汚物を見る様な目で見つめる。
「では早速仕事を与えよう」
アルカナードがそう言うと、サーシャは息を飲んだ。
「まずは私の肩たたきだ」
アルカナードが告げた仕事内容に、サーシャは動揺を見せる。
が、すぐに冷静になり返事をする。
「それ、妖精にやらせちゃダメですか?」
「ダメだ、貴様の仕事にならんだろう」
「トホホ…」
サーシャは渋々肩たたきを始める。
「こ、こうですか?」
リズミカルに肩を叩くサーシャ。
「力加減が弱い、もっとだ」
「こうですか?」
先程より強く叩く、リズムは少しブレ気味。
「 も っ と だ 」
「注文の多いヴァンパイアですね」
ロロギアが隣で珈琲を啜りながらアルカナードを横目で見る。
「えーいもうどうにでもなれ!」
完璧なリズムキープで、最大限の力。
無茶振りヴァンパイアへのイラ立ちと早く済ませてゲームに勤しみたい思いが交差して奇跡の肩たたきを生み出した。
「ほう、やれば出来るではないか」




