魔王の使いは女の子
「アル様、何故に個人面接ではなく集団面接なのです?」
ロロギアはアルカナードに問いかける。
「ハーレムしたいから」
アルカナードは即答する。
ロロギアはそれを聞き呆れる。
「それよりロロギアよ、あの妖猫…光るものを感じないか?」
アルカナードが指差すは呑気に欠伸をしている無気力妖猫、サーシャ・ミランダ。
「えぇ…確かに魔力はかなりのものを感じます、それにあの服装…恐らく高位の妖精召喚師」
ロロギアは冷静にサーシャを分析する。
「違う、そこじゃない」
「え?」
「可愛い」
ロロギアは絶句する。
面接も終盤に差し掛かり、サーシャのグループの面接が始まる。
グループはクジ引きで決めた公平なグループだ。
「グループの者共、名を名乗れ」
面接官は当主アルカナードと参謀のロロギア、主にアルカナードが直々に面接を行う。
一通り名乗り終わると、ロロギアが志望動機を訪ねる。
しかし、そこに不穏分子が紛れ込んでいた…。
「面接なんてどうでもいいのよ、アルカナード・ヴィクセル、貴方に用件があって来たの」
グループの中で一番背の高い女がアルカナードに告げる。
「ほう…用件とは?」
アルカナードもそれに応える。
「貴方に魔王軍に属せよという命令を魔王様が下してらっしゃるの、当然断る手は無いわよね?」
魔王軍とは、この世界では大きな勢力の一つだ。
そして、他の勢力よりも遥かに乱暴な手段で目的を達成する。逆らえばアルカナードは魔王軍に目を付けられる事になる。
「断る。と言ったら?」
「残念だけど、アルカナード家とここにいる娘達は皆殺しね」
「無関係な女の子まで巻き添いってか…魔王は根性腐ってんな」
アルカナードが挑発する。
「へぇ…死にたいの?」
「死ぬのは貴様だ、ロロギア」
アルカナードが命ずると、ロロギアは腰の刀に手を掛ける。
「死線の…始まりね」




