表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
170/190

第百六十六話 星の…… その5

「うーん、確かに前よりはだいぶマシになったけれど、このカリ部分がエラが立ち過ぎて、ちょっと気持ち悪いんだよねー、ボツ!」


「こんなに尖っていたら、これじゃネコ科の動物のドリルち〇こだよ! すっごく痛いよ、これ! ボツ!」


「こんなクェス・パ◯ヤのおち〇こ、僕舐めないよ! ボツ!」


 傲慢極まる少女の口からは時々どこぞの監督のような罵声まで飛び出す始末で、まったく進展がなかった。


 俺の禿げと胃痛と頭痛は、慢性的な暑さのせいもあって、加速度的に悪化してきた。


「っていうかこれ以上どうしろっつーんだよ!? スケッチブックの残りページもそんなにないぞ!」


「そうだね、それじゃ砂漠の上に直に描いてみるっていうのはどお?」


「嫌だよそんなナスカの地上絵!」


「大丈夫大丈夫、巻き糞をしている人の地上絵だってあったんだから」


「それベンキマンのエピソードに出てきた無理矢理トンでも古代仮説だろーが!」


 ヒートアップしてきた俺は、思わず絵筆を地上に叩きつけそうになった。


 しかしいったいどうすれば、このボツボツボツボツボツリヌス菌地獄から解放されるというのだ!?


 ち◯こが時計の文字盤のごとく12方向から突き出してBUKKAKEている絵や、ち◯こフェンシングしている絵や、オネショタでショタのち◯こがやけにでっかい絵など、いろいろと創意工夫を凝らしてみたのだが、未だにゴーサインが出ないところから鑑みるに、斜め上方向の、別のアプローチから攻略する必要があるのかもしれない。


 助けてえろい人!


「コーホーコーホー」


「相変わらず何言ってるかわからねえ! てかこれ以上出てこないで!」


「コーホーコーホー(筆談で)『良いか太郎よ、弘法筆を選ばずということわざがあるが、かの弘法大師こと空海は、唐の国から日本に男色を持ち込んだ人物ともいわれており、この二つのことを混ぜ合わせると、非常に恐ろしい結論が導き出せると思わんか?』」


「もうやめて、お願いだから!」


「コーホーコーホー(筆談で)『更に、弘法も筆の誤りということわざもあるが、ハードゲイも真っ青の彼も、時には……』」


「もうええっちゅうねん!」


「コーホーコーホー(筆談で)『ここからが肝心なのだ、太郎よ。こういう生命の危険も顧みない蛮勇溢れる行為に及ぶ時、未然に様々な業病の感染を予防するためには、どうすれば良い? よく考えてみるのだ。では、さらばじゃ……』」


「ぐがあああああーっ! 悪霊退散ーっ! インドの蕎麦屋ーっ!」


「さっきから何を一人で絶叫しているのさ、穴が血おじさん?」


 邪悪な幻覚(?)に苦しみうめく俺に、ホシノが冷静に突っ込みを入れてくる。


 元はと言えば、こいつのクソ依頼のせいだというのに……。


 ん!?


「そ、そうか!」


 俺は突如、素晴らしい解決策に思い至った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ