表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
風の詩人  作者: 月本星夢
1/15

序章

【戦の神の叙事詩】シリーズ【新しい国の小さな波乱】の続編兼、【緑の夢、光の目覚め】の番外編となります。

 あの少年は…如何しているのだろうか?あの戦火を潜り、無事でいるのだろうか?

噂では、光の神の預かりになっているとか、神子(みこ)だったとか色々聞いているのだけど…どれもはっきりとした真実だと判らない。

会えると思えない、噂ばかりが耳に届く。それでも私は、彼に会いたい。

三年前の約束を…私はまだ、果たしていないのだから…。


風の精霊の竪琴を携えた詩人は、旅空の途中で何時も、そう思っていた。

三年前、マレーリア王国がエストラムリア国と呼ばれていた時に、出会った緑の髪の美しい少年。

彼との約束を果たせないまま、その国の改革の戦火に巻かれた詩人は、当時匿ってくれていたエーベルライアムによって、戦火が大きくなる前にこの国を出された。

無事に国を離れ、旅を再開した詩人は、少年の噂を幾つか聞いていたが、何処の場所ならば、彼と会えると言う確証へには至らなかった。

これ故に彼は、事ある毎に新しくなったこの国を訪れ、少年を捜していた。

この場所なら何時か、少年と会えると感じる、確証に似た己の感で、この国を幾度と無く訪問している。


少年と交わした約束を果たす為に。


少年に再び会いたいが為に。


未だ目的の少年に会えない詩人は再び、三年間、通い詰めている、マレーリア王国の王都で開催される祭りへ参加する為に、足を進めていた。


今度こそ、少年に会えると思い、漸く詩人はマレーリア王国へ入国を果たした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ