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授業サバイバル

作者: すー

 ある日、大学の授業中だった。

 教授の話が淡々としたリズムで続くので、私を含む半数の生徒が睡魔との戦いを余儀なくされていた。

「ねみー」と、友人の田中浩たなかひろしがあくびをかみ殺した。

「もうちょっとメリハリがついていたらいいんだけどね。ふわぁ」と、私もあくびがうつりながら答える。

 いつものとおりこの苦行が時間一杯まで続くと思われた、そのとき。

 教授が教壇の中をがさごそと探り、ジャキンと「それ」を構えた。

「こらー、寝るな!!」

 何を隠そう、「それ」はライフル銃だった。

 教授が寝るなと叫びながら、ライフル銃を乱射する。

 ドヴァッ。

 私たちの横にいた人に弾が当たり、血しぶきをあげた。

「ちょっと、大丈夫!?」

 私たちはその人を助けようと近くに急いだ。

 すると。

「いてて。何するんすか、教授!」

 と、その人がふらふら立ち上がりながら口をきいた。

 なんと、血だと思ったそれは赤色の塗料だった。

「人が一生懸命調べものをして、時間を割いて授業をしているのに、寝ているとは何事だ!」と、教授が叫ぶ。

「教授がそのつもりなら、こっちだってやるっす」

 そのひとがベタッと教授に、自分に付いた血のりを「おすそわけ」した。

 その後、私たちの授業は赤のペイント祭りとなった。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 残虐描写告知あったので、身構えてしまいましたが、明るい話で安心しました。 [一言] このライフル私もほしいですw
[一言] すーさん初めまして。 「家族小景「敬老の日」」「オツカレ!」「授業サバイバル 」拝見しました。 家族小景、オツカレ!と、短いながらほのぼのとさせて頂いておりましたところ、「授業サバイバル」…
[良い点] 危ない教授なのかと思ったら、まさかのペイント弾(笑)。 面白かったです! [一言] 楽しそうな授業でした。 これだと居眠りも出来ませんね(汗)。
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