はじめに
ここで書くのは、小説ではなく、エッセイに近いもので、小説を書かれる方が書くためのヒントにして貰えれば幸いです。
歴史小説であれ、ファンタジー小説であれ、物語の登場人物や世界を支配する法則や事実はあるはずです。 読者に説明が不要な場合は、それが読者の一般常識として理解可能な場合のみです。 一方で、小説を書く場合には、独自の世界を築く事も必要で、魔法や王国など、現実世界にないものを、その道理(法則)を解き起し、自分独自の世界を作りあげる事も、作者の力量により可能です。
この『小説のネタ』で書く事は、現実世界では事実や法則として認識されている事です。
ですから、そこから現実離れした世界を作り上げても構わないし、現実に基づいた世界を展開しても構わないのです。 現実世界で、当たり前の事を理解した上で、そこから飛躍する事は作者の腕の見せ所だと思います。
ここで書いて行くことは、私が個人的に興味をもった事や、ネット小説を読んで奇異に感じた事をネタにして書いて行きます。 特定の作者や小説を非難し、あげつらう事は目的にはしていませんが、取り上げる内容は、私個人の嗜好によるものであり、それに対して、良し悪しを言われても対応は出来ません。悪しからず。
題名を「小説のネタ」と銘打っていますが、全ての人に参考になる事は目的に出来ませんし、またそのような保障は出来ない点もどうぞご理解下さい。
ここに書いてある事を盛り込んで書いたからと言って、小説がかならず面白くなる事はありません。但し、ここに書いてあるような事と、あまりにもかけ離れた事をかけば、それは読者にとって違和感を持つ点に気付いてくれれば幸いです。
作者が思ってもいない事に、読者は気付く事があります。 それが、良い方で出れば素晴らしいのですが、違和感のようなものは 小説の世界に入り込めない原因になります。
例えれば、素晴らしい料理を食べている時に、中から虫が出てきたり、小石が入っていたようなものです。 ですから、このエッセイは、何が読者の小石になるかの参考になる事を目指しています。