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哀しきセールスマン時代

作者: 朝日奈流星
掲載日:2025/11/06

セールスマン・・・

皆様も様々なご経験をお持ちでしょう

さて、私の場合は・・・


現実と非現実の狭間を楽しめる方たちへ


ささやかなるエピソードの欠片を捧げます

 誰にもある若き頃


 わたしも例に漏れず若かった。


 ちょうどその頃は成績の芳しくないセールスマンをしていたはずである。


 初めて訪れる知らない街でアタリをつけて飛び込みで売り込んでいた記憶がある。一見小ぎれいなアパートに目を付けたわたしはいつものようにセールスを始めることにした。

 部屋の前には大型のバイクが停めてある。きっと男性のはず。

 チャイムを押すも返事はない。試しにドアノブを握ると

開いた!

 いつもはドアを開けられる事もなく断られるが今回はドアは開けられるのだ。気持ちが勇んだ。


 『失礼いたします!○○社の○○ですが○○はいかがでございましょうか?』


 返答はない。

恐る恐る部屋に上がると

壁にはライダーズジャケットやスーツ類が掛けてある(当然男物である)。デスクの上にはフルフェイスのヘルメット。玄関には所狭しと革靴やバイクブーツがある。

 普通に男が住んでいる部屋である。


 しかしロフトの上を覗いてみると・・・ロングヘアーのヅラや女性用のワンピースなどが並べて置いてある。


 !!

『コレって、もしかして女装用の・・・』


 見てはいけないものを偶然にも見ちゃった、とか・・・?


 『どうしよう・・・』なんて思ってたらいきなり


 ドアが開いた。


 ドアの外側に部屋の住人、内側に訪問者

という妙なシチュエーションでこの幕は開いたのであった




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



『お前!俺の部屋で何してんだ!!』

すぐそばのコンビニで買ったであろうカップドリンクと小さいレジ袋を提げた男が叫んだ。


『ぁ~・・いや・・お部屋に伺ったらお留守でしたもので・・つい入ってしまいまして・・・

ぃえ、決して何も見ておりませんが・・・』


男は顔を真っ赤にして

『見ぃたぁな~~っ!!!!』


叫ぶなりいきなり拳銃を抜いてきた。


これにはわたしも驚いてしまい、一瞬ひるんでしまったが


・・・しかしわたしの手には機関銃!

弾数が圧倒的に違いすぎる♪


その時外でパトカーのサイレン音が響いた。これには二人ともマズいと思ったのか慌てて逃げる。

ところが私のポケットからはワンタッチで「ひと漕ぎ数百メートル」のチャリが飛び出すのである。


なんて便利なポケットだろうといつも感心するのだが・・・


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


残念ながらお話はここまでなのである


寝ている時の夢というものは可笑しいものです。それを見る原因も分かりません。もちろん何かの暗示とも思えません。登場する人物もストーリーさえも支離滅裂なことも多いです。


慌ただしい日常を過ごす現代人にとって「夢」とは・・・


この夢の原因が何なのか、何を意味するのか


全くもって不明ですが、非日常を楽しめるひと時だと良い方向に勝手な解釈をしつつ


このような夢を見たくてまた今夜も早い時間にベッドに入ることもあるかもしれません。

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