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呼び寄せられてでござる!

【風魔光太郎視点】


 ウンディーネさんのお陰で、助かったでござる。

 ここ数日、魔の森の開拓を皆に任せきりで、簡易的な作りの村から一向に出てこない拙者のことを心配して、ウンディーネさんが訪れたことがきっかけで、マリアンヌの悪夢のような計画が打ち崩された。

 しかし、拙者の心は、既に抱いてしまった女に対して恋慕を抱きつつあったこともあり、良い機会だと拙者の種を蒔いてしまった合計21人の女を妻に迎え入れることを決めた。


「そんな光太郎ちゃん、私は妻に入ってないの?」


 いや、ウンディーネさんは水の精霊様でござろうが!


「コレ。なーんだ?」


 そ、それはマリアンヌが作った悪夢のような薬!?

 何故、ウンディーネさんが?


「私も妻に迎え入れてくれないとこの薬使っちゃうぞ。テヘッ」


 テヘッではないが!

 仮にも水の精霊様がゴブリンの妻になるのはまずいでしょうが!

 いかんいかん、拙者としたことが動揺して、言葉遣いがサラリーマンをしていた時代に戻っている。

 こちらの世界では、拙者らしく語尾にござるを付けると決めたはずだ。

 ゴホン。


「仮にも水の精霊様を妻に迎えるゴブリンがどこにいるのでござるか!」


 良し、言えた。

 言ってやった。


「ふーん」


 パリン?

 何で、その薬を振り撒けているんだ!?

 ハァ、ハァ、ハァ、ハァ。

 まずい、理性が。


「ほら〜光太郎ちゃんなら私の身体、好きにして良いんだぞ!テヘッ」


 だからテヘッでは無いのだが!

 もう、ダメだ。

 拙者が意識を取り戻すと隣には拙者の腕にひんやりとした冷たい手を絡ませて満足そうに眠るウンディーネさんの姿が。

 やっちまった!

 拙者のヤリチン!

 こんなモノが付いてるから!

 こんなモノが!

 冷静さを失っていた。

 しかし、やってしまったのならウンディーネさんのことも責任を……何だこの音は?


「ふわぁ〜光太郎ちゃん、とーっても気持ちよかったわよ。!?何で、他の精霊たちの反応がこんな近くに!?」


 精霊たち?

 あー確かウンディーネさんが他の精霊も目覚めさせて欲しい的なことを言っていたような。


「グルァァァァァァ」


「何で、こんなところに火龍が居んだよ!ボス!ボス!早くきてくれ!俺たちじゃ保たせるので精一杯だ!死人が出るぞ!」


 穏やかな話では無い。


「タマよ。私も空の王者だ。飛び回るアイツは私が止める!直ぐに主様を呼ぶのだ!」


「わかったニャンよ」


「キシャァァァァァ」


「馬鹿な!?火龍だけでなくエンシェントオウルも現れただと!?ぐっ、向こうはクラッシュに任せるしか無い。タマ、急げ直ぐに主様に知らせるのだ!奴らをまともに相手にできるのは私らを軽々と倒せる主様ぐらいのものだ」


「了解ニャン!」


「ギシャァァァァァァ」


「マミィ、アースワームに道を塞がれたニャンよ!?」


「何故、こうも伝説級のヤバい奴らばかりがここを襲う。まさかこれも魔王様の…だとしたらまずい本格的に魔王様が主様を殺すべく動き出したとでも言うのか。主様に救援を求められるのか。我らだけでどこまでやれるか」


「待たせたでござるなタマ、マミィ。どんな状況でござるか?」


「主様、火龍にエンシェントオウルにアースワームが連携して攻めてきました。これは明らかに魔王様が絡んでいると思われます」


「とうとう動き出したということでござるな」


「遅いぐらいかと。皆、耐えては居ますが別々の場所に現れたことが影響して、クラッシュたち人間たちは火龍の相手を私がエンシェントオウルをそしてタマがアースワームを引き受けている状況です。ご指示を!」


 いつの間にか全体の指揮官みたいになってるマミィの言葉を受けて拙者は。


「全てを1箇所に集めるでござる。後は拙者がやる」


 ここ、最近身体に力が溢れてる気がするのでござるよ。

 ここらで発散しても良いでござろう。


「はっ!タマ!聞いたな?」


「わかってるニャンよ〜!」


「スラキチ!クラッシュに伝令を!」


「わかったプル〜」


 スライムが動きやすいように上下水道を先に完備して、行き渡らせておいて良かったでござるな。

 これで、スライム特急便と化したスラ吉がクラッシュに伝えて、ここに火龍とエンシェントオウルとやらとアースワームやらが集まるでござろう。

 それにしてもファンタジー世界最弱の姿に変えられていたウンディーネさんと違い他の精霊たちは最強クラスというのは、水の精霊とは。


「クシュン。光太郎ちゃんの温もりが無くなったからかしら。それにしても私は自我を保ったまま女神様にスライムの姿に変えてもらったけど、皆んなはやっぱりあの悪いのを吸い込みすぎて、モンスターしちゃったって事よね?光太郎ちゃん、お願いみんなの事助けてあげて!なんて、軽く言っちゃったけど上の爆発とか聞く限り、無理なお願いしちゃったかな」


「あら〜ウンディーネ様〜。スッキリしたお顔ではありませんわね。私のお薬、効きませんでしたか?でもこれで、ウンディーネ様も私たちのお仲間なんですから、もう許してくださいますわよね?」


「この薬、粗悪品ね。こんな紛い物で光太郎ちゃんの心を一時的に奪って、縛るなんて、最低の行いよ。まぁ、今日私と結ばれた事で光太郎ちゃんに新たな祝福を与えたから、もうその手の搦手は通用しないと思っておくことね」


「そんなぁ〜話がちがうじゃ無いですかウンディーネ様〜」


「でも優しい光太郎ちゃんのことだからみんなのことを妻に迎えてくれる。これからは薬に頼らず自分の力で、光太郎ちゃんに愛してもらうのね。それが好きになるってことでしょ!」


「使った貴方がそれを」


「コレのこと?」


「な!?使いませんでしたの?」


「私は光太郎ちゃんのこと愛してるものそんな一歩間違えたら精神破壊を引き起こす悪魔の薬なんて使うわけないじゃ無い」


「か、敵いませんわね。完敗ですわ。心を縛ってでも私のモノにしたかった私……慈愛の心でコウタロウ様をお救いしたウンディーネ様……でもまだ負けていませんことよ〜オーホッホッホッ」


「高笑いを浮かべて去るなんて、上が大変なことになってるのに呑気なものね」


 風魔光太郎の無事を願うウンディーネであった。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 第99話は、3月9日の月曜日のお昼の12時を予定しています。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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