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五大国会議開催でござる!

【キングクレスト王国】


「五大国会議。マリアンヌ様、どうすれば良ろしいですか?」


「もうムノンは心配性ですねぇ。此度は傀儡となっている元王に出てもらいましょう」


「マリアンヌ様の御命令とあらば、喜んで参加致しましょう。お、おぉ」


「えぇ、期待していますよ」


 マリアンヌのパフパフを受けて、大興奮する元キングクレスト王。

 それを羨ましそうに見つめるムノン王。


「マリアンヌ様、俺にもパフパフを」


「ダメですよムノン。御褒美が欲しければどうすれば良いか分かりますよ、ね?」


「はい。大魔王様に仇を為す愚かな人間どもに罰を」


「言葉では無く態度で示してもらいたいものです」


「ははぁ!」


 マリアンヌは魔族へと姿を変えた2人へと視線を移す。


「ふふっ。馴染んできたようですねぇ。これで2人も立派な魔族の仲間入りですよぉ」


「ハァ。ハァ。私は絶対に心までは屈しないから!」


「もう満月は嫌。もう満月は嫌」


 ミリエルはサキュバスとなっても抗い、シーナは人狼となった事で理性を抑えきれない満月の日が来る事を恐れていた。


「ふふっ。ミリエルもいずれサキュバスとしての特性に抗えなくなりますよぉ。そうなる前に愛する人で一杯どうですかぁ?私よりも上になれたら愛する人を助けられるかも知れませんよぉ〜」


「うぐっ。ハァ。ハァ。アンタの作戦には絶対に乗らないから!そうやって、ムノン様だけでなくアタシも支配するつもりなんでしょ!」


「さぁ〜。でも私よりもサキュバスとして能力が上であればこの駄目王子を助ける事が出来ることは嘘ではありませんよぉ〜(まぁ、四天王の私よりも上の能力になんて簡単にはなれませんけどねぇ)」


 マリアンヌは勝ち誇った目でミリエルを見下ろす。

 その側ではシーナがずっと呟いている。


「満月は嫌。満月は嫌」


「シーナちゃんは、この前の満月で王国の民を10人食べたんでしたっけ。ククッ」


「アァァァァァァァァァァァ。嫌ァァァァァァ。言わないで。言わないで。私のせいで。私のせいで。ごめんなさい。ごめんなさい」


「ククッ。すっかり言葉遣いまで、いい子ちゃんになっちゃって、つまらない娘ねぇ」


 そこに元キングクレスト王が水晶を持ってやってきた。


「マリアンヌ様!五大国会議の準備が整いました。計画通り、掻き乱せば宜しいでしょうか?」


「えぇ。宜しくね。上手く事を運べたら、パフパフの上があるかも〜」


「な、何と!?倅の駄棒では満足できませんでしたか。倅の失態は父としてワシが」


「うふふ。先走りすぎよぉ〜。先ずは、五大国会議の事、宜しくねぇ〜」


「ははぁ!」


【五大国会議】


「お忙しい中、各国の代表に集まっていただけた事、エンパイア帝国を治める者として、謝辞を述べたい」


「フン。エンパイア帝国の皇帝陛下が代表なのは気に食わないがワシもキングクレスト王国の王として、両国に説明する必要があったのでな。ここは貴国の顔を立ててやろう(先ずは、ジャブだ。これが上手くいけば、ワシがマリアンヌ様と。うっひょひょーい)」


 すっかり四天王のマリアンヌに魅了されてその眷属として働いている元キングクレスト王。


「気にするなエンパイア帝国の皇帝陛下よ。俺様もキングクレスト王から説明を受けたいと思っていたところだ」


 言葉は冷静だが内心ではキングクレスト王と勇者に対して、まだ怒りがあるホースメン騎馬国家の王。


「ガハハハハ。大魔王が復活したにも関わらず三国でのドンパチはさぞ楽しかったかのであろうのぉ」


 嫌味を言うのはパンツァー共和国の相談役であり、息子に孫と子沢山であるにもかかわらず王の座についたままのパンツァー共和国のおじじ様である。


「我が漣国としては、今まで通り海の魔物以外の侵入を防いでくれれば何も問題はない。むしろ、くだらぬ戦をして、魔物どもが増長する隙を作った三国には、深く反省してもらいたいものだ」


 反省を促すのは漣国を治めるコウズノスケの一族で当代当主である。


「我が息子が勝手にした事で反省しろとは。中々、痛烈な事を言ってくれるものだ。ワシの息子であった勇者のことは、クレストバテレン教会とも話し合って勇者特権だけでなく勇者としての力も削いだ。両国がどうしようが我がキングクレスト王国として、関与せぬ。好きにいたせ」


「ふむ。では、我らとホースメン騎馬国家は、遠慮なく勇者を血祭りにあげるとしよう(あの手紙の裏に書かれていたことは真実であったか。既にキングクレスト王国が魔の者の手に落ちているなんて話、到底信じたくはなかったが。それを知らせた風魔忍軍の頭領とは一体何者なのか。あの手紙を落としたとされるキングホーク。あれが人に飼われた魔獣であるならば、我らに死者が出なかったことにも説明が付く。魔獣を飼い慣らす風魔忍軍の頭領が敵か味方かハッキリせぬが。少なくともキングクレスト王国の内情についての嘘は無いと捉えてよいか)」


「おぅ。勇者にはムカついてる俺様も協力は惜しまねぇぜエンパイア帝国の皇帝陛下さんよ(チッ。魔獣すら飼い慣らす存在か。そんな敵丸出しの奴の言葉に乗るのも癪だが。キングクレスト王国のクソどもよりマシか。よもや魔族に飼い慣らされるなんてよぉ)」


「パンツァー共和国としても今は炎の精霊様を守ることに忙しいゆえ関与せぬわい。好きにせい(炎の精霊様が行方不明などとこの場で伝えては、ならぬからのぉ。未だに人間同士で争うとか言ってる奴らに協力するつもりはないわい)」


「漣国も右に同じである(ふむ。大魔王の復活、突然変異種のゴブリンの出現、水の精霊様の復活、キングクレスト王国の暴走、一連の流れには必ず意味があろう。ならば、ここは遠くからことの成り行きを見守りつつ大地の精霊様をお守りせねばなるまい)」


「では、ワシから直々に両国には勇者討伐の依頼をするとしよう(計画通りじゃ。計画通りじゃ。これで、マリアンヌ様は愚かな息子よりもワシを選んでくれるはずじゃわい。うっひょひょーい)」


 各国の思惑が燻る中、五大国会議は終わりを迎えるのであった。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 第94話は、2月23日の月曜日のお昼の12時を予定しています。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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