最後の巣へレッツゴーでござる!
【風魔光太郎視点】
「案内はできそうでござるかジゴロウ?」
「風魔様、心配には及びませぬ。むしろ今は愛する女をモノにできた幸せな気持ちでいっぱいですのでな」
「もう、お腹いっぱ〜い。ジゴロウ、アッチも最高ね!文句無しでアタシの旦那よ!」
「母さんをあんなに乱れさせるなんて、死んだ父さん雑魚雄だったんだな。これからよろしくな義父さん!」
「息子の言う通り、アッチは言わずもがなだけど武力もジゴロウのが上だし、だって文句無しでアタシより強いからさ。アーハッハッハ。ゲプッ。さっき飲んだ濃厚なのが腹に溜まっちゃってるよ〜」
「量も死んだ父さんよりも圧倒的に多かった。何処かにいるかもしれない死んだ父さんへ。母さん寝取られちゃったよ。まぁいっか死んじゃってるし!」
「まぁ、戦場で人が死ぬのと同じようなもんよ。ゴブリンが死なない道理はないからさ。ゲプッ」
「アシェリー、あんまり無理をするな某の全てを優しく包み込み、受け入れたのだ。何か苦しいところはないか?」
「優しさも上とかマジ神だよ〜。アタシのこう言う喋り方にも何も文句言わないし〜。聞いてよ前の旦那ね。アタシがこう言う喋り方するたびに武人らしさでとか言うのよ。まぁカタコトでも人の言葉話せるゴブリンってのはすごいかも死んないけどさ。アタシはアタシじゃんね〜」
「うむ。某はそんなアシェリーが大好きだ愛している」
「キャー。聞いた。ママ、新しい旦那に愛の告白されちったよ〜」
「母さん、今度は自分らしく幸せに」
「ありがと〜可愛い我が息子よ〜」
ジゴロウが幸せならそれで良いでござるよ。
「なぁ風魔様。この機会だしよ。俺にも何か名前くれねぇか。こんなかだと名前無いの俺だけだしよ」
「うむ」
拙者が2人の名前として考えていたのは、豆太郎と粒太郎と越太郎である。
だがゴブリン兄の方がジゴロウと決まった以上、家族とわかりやすいように太郎を付けたい願望は消え失せた。
ジゴロウを漢字で書くと治五郎だろうか。
ならミブロウはどうだ。
漢字で書くと壬生郎だ。
この際、家族の名前として郎を継承するのは良いかもしれないでござるな。
「うむ。お主の名はミブロウだ」
「おぉ!ミブロウか。おし、クラッシュ!俺は今日からミブロウだ。ミブロウパイセンって呼べ」
「お、おぅ。ミブロウパイセン」
「ガハハ。良し。クラッシュはちょっとアシェリーの姉御が落ち着くまでここにいてくれや。俺は兄貴とここらで人を抱えてそうなゴブリンの巣へ行ってくるからよ」
「あ、あぁ」
言い終わるや否やミブロウはジゴロウの元へと向かう。
「おーい兄貴〜!イチャイチャしたいのは分かるけどよ〜。それは、コウタロウ兄貴が本格的に村作りを始めた時にしてくれ!後、俺もようやく名前持ちになったからよ」
「おぉ!そうなのか弟よ。してどんな名前なのだ!」
「ミブロウだ風魔ミブロウ!」
「ほほぉ〜流石はコウタロウ様、名前を付けるセンスもピカイチと言える」
「えぇ〜アタシと比べてどっちが名前つけるの上手だったぁ?」
「ゴホン!?も、勿論。それはアシェリーに決まってるであろう。某にカッコイイ名前をつけてくれたのだからな。それよりも家名を大事にしてくれて、きちんと風魔も入れてくれたその優しさもアシェリーが上だ」
「あぁ〜ん。嬉しい〜。でも、そんなに気を使わなくて良いんだからね?意地悪してゴメンネ」
「何を言う。嘘偽らざる某の本心だ。アシェリー」
「ジゴロウ」
「あーもう!イチャイチャタイムは終わり!早くコウタロウの兄貴の案内を続けるようぜ兄貴!」
「う、うむ。名残惜しいが帰ってから一晩中いや子が産まれるまで、毎日注いでやるから、待てだ」
「くぅ〜ん。わかった〜アタシ、ジゴロウのことずっと待ってる〜。後、たまにはお手合わせもお願いね〜」
「勿論だ。せっかくするのだ。その時は、お互い何かをかけるとしよう」
「ホント!マジ、ジゴロウ天使!して欲しいこと考えとくね〜」
「うむ」
「おい!兄貴!」
「わかっておるミブロウ!妻との暫しの別れの挨拶ぐらい待てぬのか!」
「キャー妻だなんて〜!超良い響き〜。大好き〜ジゴロウ〜」
「某も大好きだぞ〜アシェリー」
「ダメだこりゃ。昔コウタロウの兄貴が言ってた真面目に生きてきた男が初めてのエッチに溺れた末路ってこんな感じなのかね。骨抜きじゃねぇか」
とジゴロウの様子をミブロウが拙者に報告しにきた。
「ふむ。では、ジゴロウも置いていくとするでござる。ミブロウ、案内はできるでござるか?」
「おぅ!匂いはこっちからだぜコウタロウの兄貴!」
ミブロウの案内で暫く洞窟を目指していると。
「おーい、待ってくだされ某を置いていくなど酷いではないですか兄者ー」
名前を得て、何かが弟たちの中で変わったのか先程まで風魔様呼びだったのが兄者や兄貴へと変わっていた。
「ふむ。ジゴロウは、アシェリーとの情事に夢中だとミブロウから聞いたのでな。それならミブロウの案内で、ゴブリンの巣を目指すことにしたのでござるよ」
「ミブロウ、お前!酷いではないか!妻との暫しの別れの挨拶をそのように茶化すなど!」
「いや、事実だろ?それに、兄貴の方がアシェリーの姉御に骨抜きにされてたしな。こりゃダメだと思ってよ」
「アシェリーは、か、可愛すぎるのだ。その仕草とか全て、某の心に深く突き刺さるのだ。それでいて、武道の心もあって強いときた。それが某の妻なのだ。ニュフフ」
「な?重症だろコウタロウの兄貴」
「うむ。これが恋の病の怖いところでござるよ」
「な!?兄者まで」
「ホレ、案内するのかしないのか?どっちでござる?」
「勿論、案内させていただく!ミブロウの鼻は信用ならぬゆえな。あっアシェリーの残り香が向こうから」
「いやいや、そっちじゃねぇだろ兄貴!ダメだこりゃ」
「うむ。引き続き案内を頼むでござるよミブロウ」
「はっ!任せてくれコウタロウの兄貴」
こうして拙者は、反対側にフラフラ行こうとしてるジゴロウを放っておいて、ミブロウの案内でゴブリンの巣へと向かうのであった。
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第83話は、1月28日の水曜日のお昼の12時を予定しています。
それでは、次回もお楽しみに〜




