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2vs2のバトルでござる!

 まぁ、この世界の勇者が住む国の騎士団長の力を推しはかれるのは良いことでござるな。

 では、先ずは小手調べと行くでござる。


「風遁『カマイタチの術』でござる!」


 拙者の言葉にゴブリン兄が後ろへと飛ぶ。

 それを見て、遠距離攻撃と判断したミランダが大剣を突き刺して、その後ろへ隠れる。

 対するアシェリーは、向かってくる構えだ。

 だが、結果は。


「パパ、イタァーイじゃない!洞窟の中のようにアタシの接近戦に付き合うのが男らしさでしょ!嫌いになっちゃうぞ」


「そうだそうだ!」


 囃し立てる声はアシェリーの息子である。


「嫌いになってもらって結構でござるよ。拙者はこう見えて卑怯者でござるからな。それよりも拙者に意識を集中していて良いのでござるか?」


 拙者がいうよりも早くゴブリン兄はアシェリーの懐に入り込んでいた。


「美しき御仁よ。悪いが俺も手加減はできん。何故なら、風魔様に言われた条件に俺は心が躍っている。俺はお前が欲しい!」


「へぇ〜随分と熱い告白をしてくれるじゃないか。昔の旦那よりもやるようだねぇ〜。こりゃ楽しめそうだ」


「そんな、あのゴブリンも母さんと互角なのか!?すっげ!カッケー!」


「あのゴブリンも中々やると思ったけど。あの腕前、騎士団長クラスか。アンタ、あんな過剰戦力まで導入して、2体1は卑怯とは言ってくれるね」


「ふっふっふ。何のことでござる?さて、ミランダ殿にもとっとと負けを認めてもらって、無様に勇者大大大好き〜好き好き愛してる〜結婚して〜って愛の告白をしてもらうでござるよ」


「な!?アンタ、盗み聞きまでしてたのかい!?こりゃ、きつ〜いお灸を据えないといけなくなったよ!ギアを一段上げさせてもらうけど覚悟しな!」


 この様子を見てるクラッシュとゴブリン弟。


「クラッシュ、良かったな。風魔様が負ける事はない。これでお前も所帯持ちだ」


「全く、見えない異次元の戦いって、ああいうのを言うんだな。こんなんじゃ俺いつまで経ってもミランダ姐さんのこと守れねぇよ」


「何、弱気になってんだ!テメェは風魔様が認めて鍛えてる当代勇者だろうが!泣きべそかいてる暇があるならしっかりとその目にしっかりと焼き付けとけ!」


「そ、そうだよな。こんな戦い、そうそう何回も見れねぇもんな」


「おぅ!」


 ギアを一段上げたミランダの速度は、光に少し劣る程度だ。


「貰ったよ!」


「ふむ。忍法『影逃げの術』でござる!」


 風魔光太郎が自分の影の中へと消え、ミランダの影から現れる。


「な!?いつの間に背後へ!?」


「体術『首固めの術』でござる!」


 拙者が体術に位置付けているのは、主に柔道や空手、プロレスなどの肉弾戦系統の技である。

 そしてこの首固めは、プロレスのヘッドロックに近い。

 首の後ろに腕を回して、腕の力で首を締め上げた。

 やがて、ミランダが拙者の腕をタップするギブアップである。


「ハァ。ハァ。ハァ。こんな技まで、使えるのかいアンタ?アタイが何も出来ずに首をじわじわと締め上げられるなんて。完敗だよ」


「では、約束は守ってもらうでござるよ。拙者の村で、皆んなの前でクラッシュと」


「わかった!わかったから!はぁ。アタイだって、坊ちゃんが大好きなんだ。でも今じゃないって思ってたってだけでさ」


「そうやって、言葉も告げられずに戦場で命を落とす奴などごまんといるでござるよ。伝えられる時に伝え、子を作れる時に作れば良いのでござる」


「なっ!?アンタ、偶に超直球だよな。まぁ、でも坊ちゃんとの子か。坊ちゃんの昔みたいに可愛いんだろうなぁ」


 すっかりミランダは顔が蕩けてるでござるよ。

 そんなに好きなのに、今は伝えるとかじゃないというのが拙者にはよくわからんでござるよ。


「ゴブリン兄よ。こちらは終わったでござるよ。援護は必要でござるか?」


「風魔様、お見事。いえ、手を借りたとあっては屈服させたとは言えますまい。ここは、某にお任せを」


「では、任せるでござるよ」


 ゴブリン兄がアシェリーと組み手をしながら答えた。


「アタシは、パパの援護があっても良かったんだけどねぇ。それにしてもミランダは、腕が落ちたんじゃない」


「風魔様と打ち合えるだけでも見事なものだ。某と弟の2人がかりでも軽くいなされるというのに」


「へぇ〜。じゃあ、とっととアンタを仕留めてパパの子種を貰うことにするわ」


「某も愛する女性が風魔様に寝取られるのは忍びない。どうだ某にせぬか?これでも風魔様の弟。血統は良いと思うが」


「アッハッハッハ。血統ねぇ。馬でもないのに面白いことを言うのね。まぁアタシに勝てたら考えてあげるわ」


「その言葉に嘘はないな?」


「えぇって。えっ!?」


 言うや否やアシェリーはゴブリン兄に地面に組み伏せられていた。


「某の一本で構わないな?」


「今、何したの?」


「秘密だ。で、どうだ某の。んぐっ!?」


「完璧よアンタ。最高!最高よ!やっぱり強い男って良い!良いわパパのことは諦めて、あんたの妻になってあげるわ。名前は?」


「い、今はまだない」


「あら、そうなの。フウマが家名なのよね?」


「いや」


「じゃあ、フウマジゴロウ。どう強そうな名前でしょ?」


「ま、まぁ。しかし某は風魔様から名前をいただく予定であってだな。んぐっ!?」


「もう、無粋な事は言いっこなしよジゴロウ。さぁ、今度はこっちでアタシのことを満足させて」


「待て!ここはまだ草原!ヌワァァァァァァァ」


 この様子を見るゴブリン弟とクラッシュ。


「兄貴、どうか無事に帰ってこいよ。なんまいだーなんまいだーってな」


「というか外で平然と素っ裸になってやる人初めて見ました。あぁいう大胆さが僕にも必要なんですかね?」


「やめとけ!後、俺の前でその喋り方はやめろ!気持ち悪いから!」


「は、はい」


 この後、ゴブリン兄こと風魔ジゴロウはアシェリーの性欲の底なしを前に、種がカラッカラになるまで搾り取られ、息も絶え絶えになるのだった。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 第82話は、1月26日の月曜日のお昼の12時を予定しています。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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