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魔法使いの村人ゲットでござる!

【風魔光太郎視点】


 縛られた5人の魔法使いの姿を見た時、拙者は不覚にも現世での戦隊ヒーローを思い出したでござる。

 赤を基調とした服を着て、真っ赤な魔法使い帽を被る魔法使い。

 青を基調とした服を着て、真っ青な魔法使い帽を被る魔法使い。

 黄を基調とした服を着て、真っ黄な魔法使い帽を被る魔法使い。

 緑を基調とした服を着て、真っ緑な魔法使い帽を被る魔法使い。

 茶を基調とした服を着て、まっ茶な魔法使い帽を被る魔法使い。

 まぁ、定番は桃色でござるが茶色の戦隊ヒーローも存在するでござる。

 それも5人組というのがいかにもらしかったでござるよ。

 だから不思議と親近感を抱いたのか、前の洞窟よりも穏やかに接せれた気がするでござる。

 そんな拙者は、今は魔法使い戦隊がお風呂に入ってる時間を使って、せっせと料理作りをしてるでござる。

 今回は少し趣向を変えて、ゴブリンの手羽先みたいなのに挑戦してみるでござる。

 まぁ、手羽先と言ってもゴブリンに羽は無いでござるから指の骨周りの肉を利用した手羽先もどきでござるが。

 しかし、そんなゴブリンの手羽先肉が目の前で平らげられていく様を見ると新しいことに挑戦した甲斐があったことに嬉しくなるでござる。

 やっぱり、美味しいご飯は食べて貰える人あってのものでござるよ。


「シェフ、おかわり!」


「こっちもおかわり!」


「おかわりなのだ!」


「お、おかわり、お願いします」


「シェフ、おかわりなのですわ!」


「まだまだ、たくさんあるでござるから焦らなくても大丈夫でござるよ」


 ゴブリンの指先肉はあっという間に魔法使い戦隊のお腹の中へと吸い込まれていったでござるよ。

 時間にして30分はかからずにかなりの量のゴブリンの指先肉が消えた気がするでござる。


「シェフ〜もうお腹いっぱいなのですわ〜。こーんな美味しい料理を食べられるなんて、思ってもいなかったのですわ〜ワタクシたち、魔法使い戦隊の専属料理長にしてあげますの!」


「ま、魔法使い戦隊でござるか?」


 拙者が心の中で思っていたことが赤の魔法使いさんの口から聞こえて、一瞬動揺したでござる。


「そうですわ!ワタクシたち、魔法使い戦隊という魔法使い仲良し5人組のパーティなんですの!」


「うんうん。そうなんだよ〜。だから私たちの専属料理人に任命してあげるね〜」


「毎日美味しい料理が食べたいのだ!」


「お断りするでござる!」


「「「「「な、な、何ですって!?」」」」」


 本当に仲が良いのでござるな。

 また5人でハモってるでござるよ。


「変わりと言っては何でござるが、今拙者が作る村に来てくれる村人を募集してるでござるよ。今なら一家にお風呂を完備プラス美味しい料理の作り方講座の料理教室が受けられるでござるよ」


「「「「「行きますわ!」」」」」


 2つ返事までハモってるでござる。


「ゴブリンさん、ワタクシの名前はローズですわ」


「アクアだよ〜ん」


「フラワーと申します」


「メロンなのだ」


「あ、アースです。こ、今後とも宜しくお願いします」


「こちらこそ、皆んなのことを歓迎するでござるよ。拙者の名前は風魔光太郎でござる」


 こうして、拙者はまたしても労せずして村人をゲットしたのでござる。

 それも初級とは言え魔法を使える人を5人も。


【ローズ視点】


 ゴブリンが村を作るですって!?

 コウタロウ様のお話を聞いた時は衝撃を受けましたの。

 ゴブリンは、洞窟の奥深くに縄張りを作り、女を拉致して苗床にして子供を産ませるだけだと思っていましたもの。

 それが村を作るだなんて、でも不思議とコウタロウ様なら成し遂げられるような気がしましたの。

 というのは建前で本音は、あんな美味しいご飯から離れるなんてもう無理なんですのよぉぉぉぉぉ!!!

 外に出たワタクシたちを待ち受けていたのは、コウタロウ様の姿を見て跪く人語を完璧に話すゴブリンが2匹とちょっと爽やかそうだけど泥んこまみれの残念イケメンがいましたわ。


【風魔光太郎視点】


 新たな村人となったローズたちを連れて、洞窟の外へと出る風魔光太郎。


「御無事で何よりです風魔様」


「兄貴も俺も心配しやすからもう本当に心臓に悪いでやすよ風魔様」


「すまなかったでござる2人とも。で、勇者クラッシュは?」


「だーかーらー毎回言わすんじゃねぇよ!ここに居るってぇの!」


「居るならさっさと返事しやがれへっぽこ勇者が!」


「イッテェ〜〜〜。いきなり殴ることねぇだろ殴ること!」


「ウルセェ!テメェが風魔様に軽口を叩くからやボケ!」


 この勇者とゴブリンの仲良さげなコントのようなものを見た魔法使い戦隊の面々は、笑い声をあげていた。


「アハハ、おかしいんだぁ。勇者とゴブリンが戯れついてる〜」


 指を刺して笑うアクア。


「あり得ない光景なのだ。でも、面白いのだ」


 驚きつつも笑うメロン。


「本当にこれ現実なのかしら?」


 未だに信じられないと思いながらも目の前で繰り広げられていることがおかしくて笑うフラワー。


「あ、あの。け、喧嘩はダメです」


 2人の間に勇敢に割って入ろうとあわあわしつつも笑っているアース。


「もっとやるのですわ!勇者ならゴブリンに一発喰らわせるのですわ!やられっぱなしなんて許しませんことよ!」


 興奮しながら勇者にハッパをかけるローズ。


「んな無茶言うんじゃねぇよ。コイツら、マジで化け物みたいに強えからな!」


「自分の実力不足を棚に上げて俺らのことを化け物扱いすんなボケ!」


「うむ。我らのどこが化け物なのかしっかりと教えてもらうとしようか」


「おい!待てって!流石に2人がかりは反則だろ!」


 こんな感じで、いつものように勇者クラッシュがボッコボコにされたところで、いつものように魔法使い戦隊を送るためこの場を後にする勇者クラッシュなのであった。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 第73話は、1月5日の月曜日のお昼の12時を予定しています。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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