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初級魔法使い5人組でござる!

【???視点】


 あり得ない!

 あり得ない!

 あり得ない!

 私たち、魔法使い仲良し5人組で結成したパーティー『魔法使い戦隊』が一度ならず2度もゴブリンに負けるなんて!

 こんな縄、すぐに解いて必ず殺してあげるんだからぁ!

 ううっ。

 うわーん。

 もうやだぁぁぁぁぁぁ!!!

 もうゴブリンなんて2度と産みたく無いぃぃぃぃよぉぉぉぉぉぉ!!!


「ハァ。いきなり攻撃されたから縛ったでござるが、拙者はお主たちを救いにきたでござるよ。だから、何もする気は無いでござるよ」


 えっ!?

 嘘!?

 ホント!?

 何よぉ〜話がわかるゴブリンも居るんじゃない。

 焦って損しちゃった。


「グゥゥゥゥゥ」


 安心したらお腹が鳴っちゃった。

 やだぁ、恥ずかしすぎるぅぅぅぅぅ。


「ハッハッハ。お腹が空くのは生きてる証拠でござるよ。無事で良かったでござる。今ならご飯に風呂も付けるが如何でござるか?」


 えっ!?

 お風呂があるの!?

 お風呂なんて、実家を出て久々だよぉ〜。

 入りたい!

 周りを見ると私の親友たちもお風呂と聞いて目を輝かせていました。


「「「「「是非、お願いします!」」」」」


 私を含め親友たちも同じだったようで、ハモったのでした。


「ハァ。極楽ですわ」


「ローズ、ねぇ見た?あのゴブリン、凄くない!ものの数分もかからずにさお風呂だよお風呂!」


 私の親友の1人である水の魔法使いで魔法戦隊の青色担当アクアが私に言う。


「えぇ。本当に。まさかこんな洞窟で快適なお風呂に入れるなんて思いませんでしたもの」


「うんうん。だよね〜」


「いや、そもそもあのゴブリン普通に人語を話してないかしら?ローズもアクアも先ずはそっちに疑問を持つべきだと思うのだけれど」


 私とアクアにもっと他に疑問を持つことがあると言うのは、雷の魔法使いで魔法使い戦隊の黄色担当フラワーだ。


「はわわ!そうなのですわ!確かにあのゴブリン、人語を完全に話してたのですわ!」


「今なのねローズ」


「フラワー、仕方ないのだ。それがローズなのだ」


 お風呂で泳がながら私のフォローをしてくれてるのは、風の魔法使いで魔法戦隊では緑担当のメロン。


「み、皆んなが必死に戦ってくれてたのに何もできなくてごめんね。そんな私までお風呂一緒だなんて嫌だよね」


 ネガティブ思考なのは、土の魔法使いで魔法戦隊の茶色担当のアースだ。


「アース、そんなことないよ〜。アースが居るから野営でも安心できるんだから」


「そうよ。1人で負けを背負わなくて良いのよ。そもそも責任ならリーダーが負うものだし。ねぇローズ?」


「そうなのだ。勝利はみんなの物で、負けはローズの物なのだ」


「えっ!えっ!私の責任なんですの!?」


 囲まれてアースを除く3人から湯水をかけられる私。


「うぅ。ありがとう。でも、私たちの未来明るくないよね?だって、今度はあのゴブリンさん」


 アースの言葉に全員の言葉が詰まる。


「あ、安心するんですの!こ、今度こそワタクシが守りますの!」


 私はこの後に待ち受けている最悪の展開に動揺しながらもみんなを落ち着かせ、陰鬱になりながらもお風呂を後にするのだった。


「お風呂は気持ちよかったでござるか?では」


 お風呂から出た私たちに開口一番。

 きた!

 今度こそ、親友たちを守るのよ私!


「わ、わ、ワタクシの身体を差し上げますので、ワタクシの友人たちのことは、見逃して欲しいのですわ、わ、わ、わ!」


 言えた!

 私、言えましたわ!


「ん?お風呂の次は、温かい食事でござるよ」


「へっ?」


「拙者、風呂の前にも言ったでござるが今なら風呂も付けると元々は食事をご馳走する約束をしていたでござるよ」


 は、恥ずかしい。

 このゴブリンも数多いるゴブリンと同じだと思ってた自分が恥ずかしい。

 だって、私たちの心身を労ってくれるこんなに思いやりに溢れたゴブリンなんですもの!

 いいえ、きっと彼はゴブリンに姿を変えられた王子様なのですわ!


「グゥゥゥゥゥ」


 実家でも見たことのない不思議な料理に緊張で忘れていた空腹を思い出す私。

 また、音を聞かれちゃった。

 は、恥ずかしい。


「ハッハッハ。どうぞ召し上がれでござる。生憎、大量のゴブリン肉の処理を手伝ってもらう形で申し訳ないでござるが」


「こ、これがゴブリン肉なんですの!?」


 嘘嘘嘘!

 実家で食べた牛の肉なんかよりも弾力も味もしっかりしててこれが魔物の中だなんて!

 それもゴブリンの肉だなんて信じられませんわ!

 アクアたちもそう思ったらしく皆、驚愕に目を見開かれながらも目の前の食事に手が止まりません。

 はしたないと思いながらもこの2本の木の棒の使い方がわからなくて、素手でいけそうな骨付き肉から頬張っていたのですが。

 ん!?

 何、この頭に流れ込んでくるのは、この目の前の木の棒の使い方がわかる!

 わかりますわ!

 それからというものワタクシたちは目の前の美味しい食事に我を忘れて貪り付くのでした。

 こんな美味しい料理が作れるなんて、貴方は最高のシェフですわよ〜。


「シェフ、おかわりを!」


 私は、発したことのない言葉を使っていました。

 何故か、この場でこの言葉を言うのが正解だと思いましたので。

 それは、どうやらアクアたちも同じだったみたいで、ワタクシたちは次々と出てくるゴブリン肉を堪能するのでした。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 第72話は、1月2日の金曜日のお昼の12時を予定しています。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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