表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
105/108

火龍と風魔忍軍

【ローズ視点】


 私の魔法ってこんなに強かったでしたっけ?

 えーっと思い当たる節といえば、マリアンヌ様からコウタロウ様を虜にできる媚薬なる物をいただきまして、コウタロウ様の寝所で、産まれたままの姿になって、私たち仲良く振りかけて迫って、コウタロウ様の熱〜いモノを大事な所で受け止めて……その時にめちゃくちゃ熱ーい何かを感じましたの!

 きっとそれなのですわ!

 コウタロウ様がまたワタクシを強くしてくださったのですわ。

 皆んなを守れるぐらいの力を。

 だって、そうでもなければ冒険者見習いのワタクシが大災害級の大物である火龍と互角に戦えるわけがありませんもの。


「グラァァァァァァ」


 もうまた雄叫びですの。

 そんなのに怯む人は風魔の里に居ませんことよ!


「ファイヤーウォール!なのですわ」


 これで、また暫くは炎でも食べて大人しくしていてくださいなのですわ!

 にしても炎を食べてる姿は何だか大きいペットでも飼ってるようで可愛いですのね。

 まぁそもそもの話、野良火龍なんて恐ろしくて飼えませんけれど。

 とにかく風魔の里の皆んなを守るために火龍に炎が食べ尽くされて、催促の雄叫びが聞こえたらまたファイヤーウォールで、時間稼ぎするのですわ。

 だってワタクシに火龍を討伐するなんてできるわけありませんもの。

 後、何かやたら死にたがる勇者様を堪えさせるので精一杯なのです。

 だって、勝ち目が無いのに戦おうとなさいますのよ。

 炎を食べてる間がチャンスだとかなんとか言って、あまりにも死にたがるものですからアクアに言って、窒息しない水の中に閉じ込めておいてもらいましたの。

 そもそも、勇者様が本気になれば壊せる程度の物でしょうからあぁやって大人しくしていてくれるのは、こちらの意図をようやく理解してもらえたって事なのでしょうけれど。

 あれっ、何だか火龍の様子が変ですわね。

 徐々に人の姿のように…まさか炎の精霊様なのですの!?

 どうして、炎の精霊様が火龍の姿を?

 あ、飛び立ってしまいましたの…ってそっちの方角はコウタロウ様がいる方角ですわ!

 ど、ど、ど、どうしましょう!?


【炎の精霊視点】


 ケッアタイとしたことが魔王の野郎にこき使われるようになるなんて、できることならこの命燃やし尽くしたいぜ!

 お嬢ちゃん、目の前に立つのはやめな。

 今のアタイは身体の制御が効かないんだ。

 へぇ、アンタが当代勇者かい。

 早くそのお嬢ちゃんをアタイから遠ざけてくれな。

 アタイの紅蓮の炎に巻き込まれないように。

 何だいこの神聖な炎は、アタイに掛けられた魔王の呪いが消えていくようだ。

 もっとよこしな!

 そうだよお嬢ちゃん、分かってるじゃないか。

 当代勇者の頭は馬鹿なのかい?

 炎を喰らってる途中ならアタイに勝てるって?

 無理だよ今のアタイは火龍なんだ。

 喰らい尽くされるのがオチさ。

 そうそう、大人しく見てな。

 というか当代勇者ってのは、あんな初級魔法の水の壁すら打ち破れないのかい?

 こりゃ魔王を倒すなんて、当分無理な話さね。

 ムシャムシャムシャ、それにしても本当にこの炎は良いね。

 お嬢ちゃんのお陰でアタイも自分自身を取り戻せたよ。

 あのお嬢ちゃんには、後で御礼としてアタイの加護をあげるとして、今はアッチだね。

 まさか、ジンとノームがゴブリンに敗北するなんて、それどころかウンディーネが操られてるなんて、想像以上にまずい状況だね。

 アタイの仲間たちを弄んでくれたこと後悔してやるからそこで待ってな愚かなゴブリン!


「ブレイズメテオ!」


 アタイは出し惜しみなんかしないのさ!

 いきなり最強火力で徹底的に打ちのめすのがアタイのスタイルさ。

 これで、跡形も無く消し飛びな!


「火遁『炎上壁』の術でござる!」


 これはこの炎はあのお嬢ちゃんよりももっと神聖な炎じゃないかい!?

 まさか、このゴブリンが女神の使徒様なのかい?

 アタイの炎よ弱まれ〜あんな初級魔法の炎の壁で本気のアタイの炎が止められるわけが。

 嘘?

 全部、止められた?


「いきなりな挨拶でござるな。一歩、間違えれば死人が出ていたでござるよ。もしそうなっていたら例え相手が炎の精霊でも容赦しないところでござるよ」


 ハハッ流石女神の姉御だぜ。

 あんな初級魔法の水の壁しか破れないクソ雑魚勇者に任せられないと異世界からとんでもない存在を呼び出してくれてるんだからさ。

 アタイの仕えるべき御方だ。

 何だジンもノームも敗北したんじゃ無くて、女神の使徒様に跪いていたのかい。

 ならアタイも。


「大変無礼な真似をして申し訳なかったね。ジンとノームが敗北してウンディーネも操られてる危険な状況だと思ってしまったものでね。改めまして、炎の精霊サラマンダーとはアタイのことさ。以後お見知りおきを」


「風魔光太郎でござる。確かに向こう側からこちらを見たらそう見えるかも知れなかった…誤解させたこと謝るでござるよ」


 中身まで最高の人格者じゃないか。

 いいねぇ。

 いいねぇ。

 アタイたちが復活した今、その首洗って待ってるんだね魔王!

 おっと、アタイとしたことが忘れる所だったね。


「女神の使徒様に炎の加護を。アタイはサービス精神豊富だからね。全部、アンタにやるよ」


「いや、サラマンダーの愛だけは遠慮するでござるよ」


 えっ?

 何だいその変な加護は?

 意味を聞いて、アタイは大爆笑。

 アタイが授けられる加護は、鍛治と炎魔法だからねぇ。

 そこに全員、自分自身の名を入れた加護を追加して、女神の使徒様に選ばそうとしてたなんてね。

 大爆笑もんだったよ。

 あーはっはっはっ。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 それでは、次回もお楽しみに〜

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ