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魔法の概念とはでござる!

【クラッシュ視点】


 チッ、火龍が突然出現するとかマジかよ!

 だから、魔の森に拠点を築くなんてこと……俺は……賛成したな。

 だってしょうがないだろ王族の俺が平民出身のミランダ姉ちゃんを妻に迎え入れるには、隠れ蓑として好都合だったんだからさ。

 というか、勇者として旅立ったのも親父が無事に魔王を討伐したら一つだけ何でも願いを叶えてやるって言ったからだしなぁ。

 まぁ、今となっては魔王なんかよりもボスの方がよっぽど恐ろしいけど。

 そのボスが村人になったらしがらみからも守ってやるなんてカッコいいこと言ってくれるから。

 まぁ、語尾のござるで台無し感マシマシだけど。

 それも含めてボスの魅力だ。

 そして、ここには哀れにも元四天王の魅惑のマリアンヌの計略にかかり、ボスの子を身籠りながらも俺のことを援護してくれてる女たちが居る。

 せめて、ボスが来るまで死人を出さずに持たさないと。


「炎よ。円環の理の下、敵の侵入を防げ。ファイアーウォール!」


 というか初級魔法しか使えなかったお嬢様冒険者のローズもボスの子を孕んで、威力マシマシの炎魔法で援護してくれてるが……相変わらず頭は馬鹿なんだよな。

 火龍に炎の魔法は効かないんだよ。

 だから、すぐに突破して目の前に……何故、その炎を食べて気持ちよさそうに閉じめられてるんだ?

 訳が分からない。


「やっぱり、あの火龍は炎の精霊様なのですわ!」


 な!?

 馬鹿な話がある訳、何で人々を守護する精霊が魔物になってんだよって話になるだろ。

 動けないうちにその首を。


「水よ。清流の流れに従い、愚かな者を堰き止めよ。ウォーターボックス!」


 そうそう、流石アクアって嬢ちゃんはわかってる。

 って俺が愚かな者なのかよ!?

 俺を水の中に閉じ込めて、どうすんだよ!

 窒息死するだろうが……いや呼吸できてるな。


「ごめんね〜。アレが炎の精霊様だって、この子も言ってるから、暫く勇者様の動きを封じさせてもらっちゃった」


 愛おしそうに腹をさすりながら何言ってんだ?

 こんな水のバリアなんて……イテェ!

 硬すぎだろうが!

 初級魔法なのに初級魔法の域じゃねぇぞ。

 これもボスの力なのか?

 あー、もう俺はしらねぇ!

 俺がボスの女たちを守るなんて、考えてたのが馬鹿みたいだ!

 だって、コイツらもう俺よりも強いんだからよ!

 レベリング➕ボスの子で、勇者の力を軽々超えてくるとかチートだわ!


「申し訳ありません勇者様。今は、私たちのことを信じてくださいとしか言えませんのよ」


 あー憐れみの目を向けないでくれ。

 何をしようにもこの水バリアを割れねぇから俺。


「フラワー、心配ないのだ。勇者様は凄いのだ。きっと本気を出せばアクアのウォーターボックスなんて、粉々に粉砕できるのだ。なのに大人しくしてくれているのだ。きっと、わかってるのだ」


 やめてくれ、煽てられるほど惨めになる。

 それに俺はその火龍が炎の精霊だなんて信じてねぇし。

 水のバリアを粉砕できたら今にも飛びかかってる。


「き、きっと勇者様にもアレが炎の精霊様にみ、見えてるんです。すいません。すいません。私まで、コウタロウさんの子種貰っちゃって」


 アースの嬢ちゃんは、相変わらずネガティブ思考強めだ。

 慰めてくれて、ありがとな。

 いや、俺にはバリバリ恐ろしい火龍にしか見えてねぇよ。

 でも、アースの嬢ちゃんネガティブな思考なのに行動力はあるんだよな。

 私も強くなりたいとか言って、魅惑のマリアンヌのとこに相談しに行ったらしいし。

 その後、ボスの部屋覗いたら、ボスが干からびる一歩手前だったし。

 ゴブリンの性欲を喰らい尽くすとかアースの嬢ちゃんの方がマリアンヌよりも相当強いサキュバスなのでは、なんて疑ったしな。


「クラッシュ〜プルプル〜」


 す、スラキチ!

 お前なら水のバリアを……って中に飛び込んでくるのかよ!


「クラッシュ〜主からの伝言〜プルプル」


 本当に伸びたり縮んだりと可愛らしい奴だなスラキチは……って違う!

 ボスからの伝言!?


「スラキチ、聞かせてくれ!ボスはなんて?」


「えーっとね〜そうだ〜火龍を主の元に誘導してって言ってた〜プルプル」


 火龍をボスの元に?

 マジであの火龍、何か訳ありなのか?

 というか、マジで炎の精霊とかじゃねぇよな?


「あー。スラキチ、悪いんだけどな。見ての通り、俺囚われの身なんだわ。だから、今の状況をボスに報告して、判断仰いでくれねぇか?」


「わかった〜プルプル」


 あ!

 お前は、一瞬で外にも出られるんだな。

 便利だよなぁ。

 ボスにテイムされて、覚えたスキルが透過とすり抜けだなんて。

 まぁ、スラキチのお陰で綺麗な飲み水、清潔なトイレとお風呂が維持できてるんだから感謝しかないが。

 で、アクアは何をしようと?


「これでもスラキチには意味がないのか〜残念。だったらまずいじゃん!何れ勇者様にも突破されちゃって……火龍が倒されるなんてことになったら……荒ぶる水よ……激流となりて……愚かな者を逃さぬ盾となれ……ウォーターバリア!」


 って今度は中級魔法の威力じゃない中級魔法かよ!

 そんなことしなくてもこの箱すら俺には突破できねぇっての!

 何で、ボスの周りはあのゴブリンパイセン兄弟といい、こう規格外ばかり集まるんだよ!

 勇者がどんどん霞んでいくだろ!

 まぁ、良いけど。

 俺だって平和が1番だし、ミランダ姉ちゃんと楽しく過ごせれば、それで良い。

 勇者なんて、ただの肩書きぐらいがちょうど良いんだ。

 ここまでお読みくださり、ありがとうございます。

 少しでも楽しい・面白い・続きが見たいと思って頂けましたら、下にある⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎から評価してくださいますと執筆活動の励みとなります。

 第101話は、3月11日の水曜日のお昼の12時を予定しています。

 それでは、次回もお楽しみに〜

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