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バイトがだるだる

作者: 秋絽

 くそ熱い夏の季節


「あぁバイトが始まる」


 そういって暇な夏休みの日々を暮らしている私はバイトを始めて1年が経過している。バイトを始めたときはとにかくミスばかり...それどころかミスを恐れて若干鬱みたいになっていた時もあった。だが不思議なことに1年もやっているとミスは少なくなりそれどころか教える立場にもなってくる。


 そんなこんなでやってきたバイトだが、やっていくうちに学校が始まる日みたいにクソ憂鬱な時間になってくる。


「いやだ~休みたいよ~!!!行きたくないよぉ!!!なんでバイトがあるんだよおおおおお」


 楽しい時間を邪魔する存在に文句を垂れ流す。垂れ流さないとやっていけない。どこかで聞いた話だが、辛い物を辛いと言いながら食べると食べられる。キツいツラいキツいツラいとか何とか言って走っているとなぜか走れる、そういう話があるらしい。多分私もそうやって文句を言ってバイトに行く心を鼓舞しているのだろう。


 文句を言っていても仕方ないので準備に取り掛かる。


「バイトやってるときお腹すくんだよな...」


 そういって、親が毎日買ってきてくれる菓子パンを口にほおばる。バイト中暇なときはどうしてもお腹が減る。空腹の中バイトをするとミスが増える気がして精神的にも良くない。これは仕方のない食事なのだ、そう...例えるならば、食事は一種の精神安定剤だと...


 そんなどこに向けた言い訳なのか考えながら歯を磨く。歯磨きは特に面白みもなく、朝目を覚ますのに聞き手の逆で歯を磨くといいとか何とか聞いているが午後のバイトなのでそんなこと知ったこっちゃないし使わない知識が多くある。そんなこんな考えていると制服に着替えて持ち物を持ってバイトの準備が終わった。


「私の愛しのエアコンちゃん...行ってくるね...」


 そういってこの夏の生命維持装置に別れを告げて(の電源を消して)外に出る。

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