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人型の塵  作者: アラママス
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アザミの野

 毒アザミが咲く野原で

 風に吹かれる砂は

 誰かが持っていた

 骨を粉にしたものでした。

 例の砂を握り締め

 しばらくすると

 懐かしい気持ちが

 込み上げてきた。

 その言い伝えのその死体は

 今も伝えられ

 その人が感じた恐ろしさは

 今も残り続く。

 その粉は当たり前に

 動くことはないが

「死んでいる」と断言できると

 微塵も感じない。


 ヤマゴボウも立つ野原で

 立ち込めている赤い霧

 誰かが持っていた

 血肉が風化したものです。

 例の赤い霧を

 吸い込んでしまい

 その鉄の匂いで

 咳き込みました。

 その言い伝えのその死体は

 一ヶ所に集まり

 その場所にだけ不自然ともとれる

 生があるのです。

 その霧は当たり前に

 話すことはできないが

 一つだけは断言できる

「何か伝えています。」


 その死体は当たり前に

 死人ではいるが

 かといって『生』がないとは

 思いつきもしない。


 一度消えたものは

 誰の目から見ても

 美しく見えることでしょう

 なんと不思議なことか。

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