2082年桜餅事変Ⅲ
二人ともパン食い競争のように菓子に視線を向ける中草団子に箸をつけながら一人静観しているとやがて黒い物に敬がかぶりついた、
「うーんたまらんなこのモチモチ」
美桜は白いものにを口をつけた。
「まろやかー我ながら名前に恥じずうまいことできたな」
名前に恥じず?どういうことだろうと悩んでいると敬が空気を紡ぐように会話を入れた、
「あの桜は、ミオが生まれた14年前からあるんだ美麗だろ」ちょうど客間の窓から見える先ほどの小さな桜を指さした
「ああ確かに・・・美麗な桜だ」一瞬の静寂ののち水面に花びらが落ちるみたいにある考えを思いついた。
・美麗な桜→美桜
美桜はびざくらとも読めるが、みおうつまり、ミオとも読めるこという考えに。
つまり白いほうが桜餅だ頭の中の霧が晴れてすがすがしいと同時に、
なぜ、おはぎが嫌いか思い出した、
【うんこに似ているからだ】
本当に頭の中で解決できてよかった。
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この日は、桜餅を食べそのまま帰ろうかとした時敬に呼び止められた。
「面白いことを考えている」、
「また今週の週末つまり四日後にこの客間に来い」
それだけだったチャリを漕ぐのは嫌いだが面白いことは好きなので行こうかと思った