悪役令嬢更生日記 観察日記 1
よし。目標を決めたのだから実行をしよう。
まずは彼女を知るために観察日記をつけることにする。
ん?ストーカーみたいだって!?
いやいやそんなことは断じてないぞ。これは目的のためしいては俺の…いや僕の人生がかかっているんだ。
顔合わせの次の日
6月1日 晴れ
今日は彼女が学校を観察することにした。
僕と彼女はクラスが違うが同じ学校の生徒だったのだ。
彼女のクラスは棟が違うため見かけたことはなかったが、今日は僕のクラスは自習が多いので
抜け出すことにした。
とてもまじめに授業を受けていることに関心だ。
昨日はあんなに横暴だったのだが学校では猫をかぶっていると見える。
休み時間は1人で本を読んでいた。
昼休みも1人でご飯を食べまた本を読んでいる
一言でいうととても静かである
ずっと1人ってことは友達はいないのか
そこで僕は彼女のクラスメイトに聞いてみた
みんな口をそろえて同じことを言い放っていた
「出来損ないの恥さらしの子と」
まあたしかにあの言葉遣いと性格ではそういわれてもおかしくはないが
彼女は学校では静かに本を読んでいるだけだ
なのに彼女がなぜそういわれないといけないのかがとても僕には不思議で仕方がなかった
理由は彼女の姉
アーミラ侯爵家 長女リーエン・アミーラ様が天才と呼ばれているかららしい
そして彼女の瞳がこの国では異端とされる真っ赤な深紅の瞳をしているからだという
僕はとても不思議で仕方がなかった
せっかくきれいな瞳なのにと
6月2日 雨
今日はとても天気が悪い
この学校はみな金持ちいわゆる貴族の人たちが通う学校なので当然送り迎えがつく
かくうえ僕も大雨だがぬれずに学校に来れている
今日も彼女のクラスをのぞきにいこう
授業をさぼっても案外ばれない いや気にされないものなのだ
僕は
彼女のクラスにつくと異様な光景があった
彼女の頭から足先までずぶぬれであったのだ
不思議であった
いじめかと思ったが
クラスメイト曰く彼女に送り迎えはないらしい
なぜかは誰も知らないが、僕には少しわかる
彼女は学校でも家でも異端な目で見られているのだろう
すこしかわいそうだったのでタオルを彼女に渡すと
彼女はとても怒り僕を押しのけてどこかに走り抜けてしまった
嫌われているからしかたないかと思ったが
タオルはしっかり受け取ってくれていたみたいで
少し安心した