第六話・いかなごのうたの作曲
改めまして魔王魂の作曲部門は、ジョーカーサウンズという会社です。依頼して全部まかせました。サビはどうしますか、ボーカルは男性女性どちらがいいですかなどとメールで問われますが、私にはサビがどこかもわからない。感音性難聴者にはそういうの全てハードル高い。だからまかせると即答です。森田氏は数十年の長きにわたって作編曲家として活動されている。私は彼の感性を信じている。
じっと待っていたら、デモ音源というのがメールで届きまして……ドキドキしながら聞きました。
はじめて音源を聞いたときはひっくり返りました。
テンポ早い。
とてもにぎやか。
信じられん。
でも……わくわくする!!!
歌っている言葉は日本語でしかも私の作詞だ。
童謡の一種とみていたので、ゆっくりテンポで四拍子ぐらいでくるかな~と勝手に想像していたので、うれしい意味で裏切られました。これは作詞者だけしか知り得ぬ幸福かと思います。
最初のイントロから一呼吸おいて「わいらは いかなごぉ~」 と来て、「これだ」 と思いました。その時の嬉しさは文章で言い表せません。
事務所スタッフから「これでいいでしょうか」とあるので、「これでいいです」 と返しました。ほどなく全曲の音源、フルコーラスデモ音源というのがメールできました。
私は自宅のパソコンの前に座って大音響で再現します。本当にネット社会万歳です……。