第五話・いかなごとは何か
……魔王魂のスタッフさんの本拠地は福岡県、九州の人はいかなご知らないのか……なんでも勉強になるなあ。というわけで、伍魚福の「いかなごの釘煮」 を送付した。受賞した時、胴元が伍魚福という会社だったので。表彰状の他、副賞にいかなごの釘煮をいただいている。それを送ることにした。味がいいのはわかっている。とにかく、魔王魂たちに食べていただかないと、いかなごの曲作るの無理だから……。
そういや、特選詩に選ばれたときの説明に、いかなごを知らない人がいまして、口頭で説明するときは「ちりめんじゃこの長いやつ」 と言っていたが今にして正解だったか気になってきた。
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◎◎◎正解はこちら
「いかなごは、いかなごの稚魚」
「しらすは、いわしなど白い魚の稚魚の総称」
科目からして違います。だから私が説明したちりめんじゃこの長いのがいかなご……は、間違えていました。
◎◎◎上記の詳細
ウィキペディアより……イカナゴは、スズキ目 ワニギス亜目イカナゴ科の魚類。様々な地方名があり、稚魚は東日本で「コウナゴ」、西日本で「シンコ」。成長したものは北海道で「オオナゴ」、東北で「メロウド」、西日本では「フルセ 」、「カマスゴ」、「カナギ」などと呼ばれる。イワシなどと並んで沿岸における食物連鎖の底辺を支える重要な魚種である。
ちりめんじゃこ……ちりめんじゃこ(縮緬雑魚)は、イワシ類(カタクチイワシ・マイワシ・ウルメイワシ・シロウオ・イカナゴなど)の仔稚魚を食塩水で煮た後、天日などで干した食品。ごく小さな魚を平らに広げて干した様子が、細かなしわをもつ絹織物のちりめん(縮緬)を広げたように見えることからこの名前がついた。魚そのものはシラスといい、しっかり干さないものはその名で呼ばれることもある。 収量が多く、油分の少ないカタクチイワシの仔魚が用いられることが多い。
」」」
私は、いかなごに謝ります。間違えて覚えていたこと、それを他人に教えたことを……ごめんなさい。
それがどうしていかなごの作詞になったのか、これからその経緯を書いてみます。
大阪生まれ大阪育ちの私は田舎に嫁いだのですが、結婚相手の親戚には逆に田舎から東京や京阪神に飛び出した人もいます。その中の一人に兵庫県民がいまして、毎年春のはじめにいかなごの釘煮を送ってくださいました。しかし九十代になって作るのもしんどいし、いかなご漁が不作で高騰しているという理由でやめられてしまいました。
毎年あてにしていたのに……ショックでした。私の嫁ぎ先ではスーパーでいかなごは売ってないし、だとしたらネットショッピングだなというわけでチェックしていたら「いかなごのくぎ煮文学賞」 というのがある。主催は伍魚福という変わった名称の会社がやっている。
詩を送ってなんと特選をいただき、商品として「いかなごの釘煮」をゲットしました。やった~~。すごく光栄だったしすごくうれしかった。しかも選者の先生からも作曲を~とあった。それらの思いが国からいただいた十万円で見事につながった。
いかなごの釘煮を送ってくださったおばあちゃん、伍魚福さま、そして魔王魂……一見なんら関連性もなさそうなところが結びついて詩から本物の歌になったわけです。
作編曲家として最後の〆をしてくださったのが、魔王魂の創始者の森田交一氏です。本当によくご縁があったものです。
もしどなたにもこの歌が顧みられないとしても、少なくても私は一生覚えています。
続きます。