第三話・音楽界を知らぬ者がネット内で作曲家をさがす ⇒ 迷子になる
私は幼少時から空想力だけはありました。長じて詩や小説を書いていますが、このうち公募に参加して受賞したものがいくつかあります。自作の小説やバレエで舞台や映画を作るのは道は遠いし、手近に歌を作ってもらうことにしました。
できるならば自作の詩でわかりやすいもの、万人に親しまれるものといえば私には何もありません。しかも無名です。数だけはありますものの、その中で第三者特に「プロから選んでもらった詩」 ならば、間違いなかろうと決めました。
それが「いかなごのくぎ煮」の文芸作品の公募です。有り難いことに特選をいただいたうえに、選者の三田先生からも作曲してもらえばと書かれたし、他の人にも言われたし。
……決まった。
あとは作曲家を探すだけです。
……しかしこれが難題でした。検索すると作曲家ってすごく多い。これは知らなかった……あれですね、作家になりたければ、今すぐにでも作家と名乗れるというのと同じものなのか。
結果、迷子になりました。もうどうしてよいかわからない。
」」」」」」」」」」」」」」」」
閑話休題。さて以下は再度の歌詞のコピー。はじめて読まれる方は、もしよろしければ頭の中でいいので、メロディをつけてみてください。また詩には正解はないので、いろいろな解釈があると思います。
わいらはいかなご、なかまがたくさんおってな
さとうであまくなって
しょうゆでからくなって
ちょうどようあまかろうなって
しあがりにちょいとしょうがをいれてもろうて
ごはんのうえにのっけてたべてくださいや
おいしいでえおいしいでえおいしいでえ
わいらはいかなご、なかまでおいしくかたまって
さとうでひかって
しょうゆでじっくり
ちょうどようあまかろうなって
しあがりにちょいとさんしょをいれてもろうて
ごはんのうえにのっけてたべてくださいや
おいしいでえおいしいでえおいしいでえ
わいらはいかなご、なかまでいっしょにたべられる
おはしでつまれてえがおみて
あじわられてえがおみる
おいしいねというこえをきいて
わいらはよかったなあとよろこぶよ
おいしいでえおいしいでえたくさんたべてやあ
」」」」」」」」」」」
話を戻します。ウィキペディアによる作曲家とは……音楽作品(楽曲)を創作(作曲)する人のことであり、とくにそれを生業とする人を指す……
さあ、難聴者の私が作曲家さがし開始です。最初はすぐに見つかるだろうと楽観的でしたね。うーん……音楽関係どころか私には相談相手なんてありません。途方にくれました。でも今はネット全盛期なので、検索をします。この作曲家がいいでしょうという音楽界版食べログなんてありません。童謡から作曲していただき、ついでに歌も歌ってくれる人はどうも少ないようです。ど素人しかも、補聴器使用者のいうことを聞いてくれる音楽家なんていらっしゃるのか。
作曲家もココナラなどのサイトでは素人の利用者でもアマ、プロ問わず作曲家が応じてくれる。しかし料金体系や相場が皆目わからない。詳細に検索すると、作曲家とトラブルになった人のブログも出てきて怖くなる。お金だけとって連絡取れなくなったというのは、文学の同人誌や絵画関係でも聞くし、音楽界もそういう人がいるのでしょう。作曲家も単なる素人さんなら安いが、最後まで責任をもってくれるだろうかと不安だったり。結局、音楽界も縁のものだと気づく。
プロです、スタジオを持っていますと氏名もはっきりと明記している人は高額。十万円ではできない。あとで追加料金など取られるかもなと思って怖くて連絡取れない。しかし私ってどうしてこうネガティブなことばかり知識を増やしていくのか……だから変なことばかり巻き込まれるのか。
童謡を作曲してテレビに放映されていましたという人に連絡を取るも、企業案件のみ受諾すると即答でがっかりしたり。そこでいっそ自分でやろうかと思うも、学生時代に歌の上手な同級生に「オンチ」 と罵られた悪い思い出が蘇る。で、意気消沈の繰り返し。この年でもなお過去の悪い思い出をひきずっている……本当にだめだ。ぐずぐずの状態で検索を繰り返すとフリー音源でヒットしたサイトがある。それが魔王魂でした。
(以下は魔王魂のトップ画面に飛びます)
https://maoudamashii.jokersounds.com/