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振られてから始まる恋愛  作者: 煙雨
1章 心情の変化
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4話 テスト返却と転校生


 中間試験の1週間前になり、クラスメイトが焦り出して来た。今日ラストの授業で


「先週行った休み明けテストを返すぞ」


 と立川先生からテストが返される。返却後に伊藤さんが


「一ノ瀬くん、上野くん、結衣ちゃんテストどうだった?」


 問いかけてきて、優輝が


「俺は全体が53位、英語が12位だよ。他は真ん中よりちょい上だったな」


 学年全体が359人で、53位だと上位20%に入っている。


「私は全体が270位。全部だめだったなー」


 伊藤さんがそう答えると、森本さんが


「私は全体が11位。国語と英語がTOP10だったわ」


 と言われた。森本さんって頭いいんだな。最後に俺は


「全体が9位。数学が3位だったよ」


 と答えた。そしたらみんなが


「「すご」」


 伊藤さんと優輝が二人答えてきて、森本さんが


「……」

 

 「優輝、飯一回奢りな!」


「負けたわー。順位が一桁とか反則だろ」


 とか言いつつ飯の約束をした。また生徒会に入る第一段階はクリアしたからほっとしていたら先生が


「突然だがイギリスからの転校生が来た。シャルロット・アークレイさんだ。仲良くするように。席は今から席替えをするから。」


 男子はリアル金髪美少女、巨乳、スタイルがいいだのと騒ぎ、女子はお人形さんみたいと騒いだ。


「今日からよろしくお願いします。シャルロット・

アークレイです。英才教育を受けていたため、日本語が話せるので気軽に話しかけてください。」


 シャルロットさんが小声で挨拶をすると


「では席替えをするが、方法は公平性を考えてくじ引きだ」


 くじ引きが終わって、俺の席は窓側の一番後ろの席で、隣がシャルロットさん、前が優輝、斜め前が森本さん、森本さんの前が伊藤さんとなった。


 「隣になった一ノ瀬になんでも聞いてくれ。あと、一ノ瀬はシャルロットさんが困っていたら助けること」


 と周りからは金髪美少女と話せるから役得だと思われているが、俺的にはまだ振られた後だからなんとも言えない。別に金髪美少女と話せるのは理想なのだが、気持ちの整理ができていない。


「よろしくねシャルロットさん。俺は一ノ瀬大輔。前のやつが上野優輝」


 そしたら伊藤さん突然会話に入ってきて、


「私伊藤雪奈。で、この子が森本結衣ね。よろしく!」


 シャルロットさんが小声で


「よろしくお願いします……」


 と答えた。


 俺はここ最近この4人で一緒にいるけど、振られている身としては森本さんとはあまり話したくはない。だけど俺が告白してから森本さんはクラスで浮いてしまっていた。だから話す相手が女子では伊藤さんしかいない。俺ら含めてもこのメンバーしか話す人がいないから、友達が増えるまでは自分の気持ちを抑えてでも話そうと思った。


 ホームルーム後はクラスメイトがシャルロットさんに質問攻めをしていて、シャルロットさんがタジタジしていたので


 「今日の質問は女子だけにして、明日以降は男子からも質問をするって感じにしようよ。シャルロットさんも困ってるしさ」


 と答えると


「そんなの不公平だよ、女子だけずりーよ」


 などの声が聞こえたが優輝が


「女子同士で話した方が気持ち的にも楽だし、今質問攻めしても男子は苦手意識を持たれて最悪嫌われるぞ!」


「まあ、そういう理由なら……」


 男子はみんな帰っていった。


 そして女子の質問攻めを受けていたが、伊藤さんがうまく対処してくれて今日の質問攻めは終わってから俺が


「今はテスト期間で部活動がやってないから、テストが終わってから紹介するね。もし俺が無理なら伊藤さんにでも頼ってね。話す相手も向き不向きがあると思うしさ」


「わかった……」


 俺はそう言って帰宅した。


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