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ヘルス嬢うららの日常。

 キャバクラ嬢からヘルス嬢に変わってから、早いものでもう1ヶ月になった。


 働き始めた頃は慣れてなくて、ちょっとしたミスなんかもしちゃったけど、基本的にキャバクラなんかよりキャストの数が少ないのもあって、アットホーム的な雰囲気に色々と助けて貰えてる。


 男性従業員も店長さん始め良くしてくれるし、何人かのキャストの女の子ともお店に居る時に話もするようになってる。


 零士に立て替えて貰ってた未収のお金も働き始めて、2週間と経たずに払い終わった。キャバクラで働いたままだったら、1~2ヶ月ぐらいは掛かってたと思うと、ヘルスで働いて正解だったなって本当そう思う。


 零士の働くホストクラブには、今も週に2~3回は行けるようになったし。まだ高いボトルやシャンパンを頼んであげられて無いけど、キャバクラの時に比べたら、何倍も零士の売り上げに貢献してあげられてる。


 今日も大学が終わったから、これからアルバイト先のお店に向かうところ。今日は金曜日だから、稼ぎ時になりそう。

私はまだ働き始めたばかりだけど、もう何人かの私の事を指名してくれるお客さんも出来た。キャバクラ時代にはあれだけ指名してくれるお客さんを見付けるのに苦労してたのを思い出すと、バカらしくなっちゃう。


 店長や他の男性従業員のみんなからも。


 『うららちゃんは18才だし、スタイルも良いでしょ、しかもサービス精神も旺盛、人気出ない訳ないよ直ぐにうちのお店でも上位のキャストになれそうだね』


 そんな風に言ってくれている。上位のヘルス嬢になると、月に200万円以上は稼げるって言ってた。そんなに稼げるヘルス嬢になれたらいいな……そうしたら、零士のお店でもずっと零士の事を独占出来ちゃいそう。


 そんな楽しい妄想をしながら歩いてたら、もうお店の前に着いちゃってた。私はお店の中に入っていく。

予想通り、金曜日は平日と違ってお客さんも多そう。まだ18時前なのにお客さんが最初に通されるフロアには、何人かのお客さんの姿が見えた。私は、座ってるお客さん達に軽く頭を下げてから、事務所のある奥に入っていく。


 【何人かのお客さんは私に気付いたかな? これで私の事を選んでくれたらラッキーなんだけど】


 そんなちょっとした期待を持ちつつ、事務所の中に居た従業員やキャストの女の子に挨拶をしていく。


 お店に出勤してきたら真っ先に私専用のロッカーの前に行って、着ていた物を全部脱ぐ。もちろん、下着も含めて。


 そうそう、零士がね。


 『うらら、毛をツルツルに剃ってみたらどうだ? きっとお客さんからのウケも良くなるぞ』


 なんて言うから、私は今、下の毛をツルツルにしてる。

流石、零士だよねツルツルにしてから本当にお客さんからのウケが良くなっちゃった。


 着ていた物を下着も含めて脱いだ後は、持ってきていたブランド物のカバン。あっこのカバンもヘルスで働き始めてから新しく買えたカバン。そのカバンから綺麗で少し蠱惑的な下着の上下を取り出して身に着けていく。流石に普段使いの下着じゃお客さんに見せるのも恥ずかしいからね。

下着を変えた後は、お店の制服でもある【男性用のワイシャツ】を着てボタンを上から2つか3つわざと外して、谷間が見えるように着る。下は下着以外は着けてない。男性用のワイシャツだから、短い丈のワンピースみたいになるから。


 私服からお店の制服に着替えたら後は、取りあえずは呼ばれるまでは、自由時間。

私は大体この時間に、大学での課題なんかをやったり、お客さんに向けてメールを打ったりして時間を潰してる。

今日も大学に提出するレポートでも書こうかと思っていたけど。


 『おっうらら、用意出来た? それじゃ来て直ぐだけどいけるよな? 60分でオプション無しな』


 男性従業員の1人が私にそう声を掛けてきた。

もちろん、私は何時でも大丈夫。だってお店にはレポート書きに来ている訳じゃないだから。


 急いでロッカーにレポート用紙なんかを放り込んで、声を掛けてきた男性従業員の後に付いていく。


 私が働いてるヘルスは、お客さんが来ると、指名なんかが無い場合はお店が用意している写真を見て、女の子を選ぶ仕組みになってる。きっと私がお店に入るところを見ていたお客さんに気に入られたんだろうな。ちょっとサービスして良かった。


 プレイをする部屋が両サイドに並ぶ廊下の前に立って、男性従業員とは一時別れる。プレイする部屋は、何時も同じ部屋を使うようになってる。私が使う部屋はラッキーセブンの7番の部屋を使ってる。

お客さんを連れた男性従業員がやって来た。


 『うららちゃんです』


 そう言って、お客さんに私の名前を男性従業員は告げると私は。


 「うららです、よろしくお願いします」


 そう笑顔でお客さんに挨拶をする。その後直ぐにお客さんの手を握り一緒にプレイをする部屋まで移動していった。


 60分コースを選んでくれるお客さんが好き。

30分コースだとゆっくり出来る時間も無いから、私もお客さんも忙しなくなっちゃって本当になんか【作業した】って感じにしかならない。ゆっくりお話なんかも少しは出来る60分コースを選んでくれると本当に嬉しい。もちろん、30分コースより、沢山のお金を貰えるって事もあるけど。


 今日もあっという間に気が付いたら時計の針は0時を過ぎていた。

23時45分に来たお客さんを30分コースでサービスして、私の金曜日のアルバイトは終わった。


 今日は、来て直ぐにお客さんにも着けたし、中々頑張って稼げた。普通なら5本ぐらいだけど、今日は7本もお客さんに着いた。


 私は毎日の日課にしている。1日分のお給料になる、伝票の控えを男性従業員から貰って、いくら稼げたかを計算していた。


 「……えっと、今日の売り上げは……60分が2本に90分が1本、30分が4本か……合計でえっと……」


 『うらら、70,700円な』


 私が声がした方に顔を向けると、笑顔で微笑んでる店長さんが立ってた。


 今日は沢山稼げた。明日も頑張ろう。だって明日は今週頑張って働いたお給料が貰える土曜日だから。

そして、お店が終わったら零士に会いに行ける日だから……

 

 

スマホで投稿している作者より読者のみなさんへ。


ちょっと諸事情により【通信速度規制】が発生するのは確実となってしまいました。

更新が止まりましたら【喰らったなコイツ】と思って下さい(笑)

月が変わったら、また再開させますので。


令和元年5月29日

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