1/3
プロローグ
人生を謳歌する、とは言えないまでも。
フリーターなんて世間一般では呼ばれる仕事をこなしながら遊び呆けていた。
ありきたりの日常なんて、ある日突然崩れ去ることもある。
誰を愛するかで、こんなにも人生を狂わされるなんて思ってもみなかった。
誰かを救えるかもしれないなんて、考えが甘かったと痛感している。
きっとずっと心の何かが麻痺してしまっていたのだと思えるぐらいに。
自分の何かが完全におかしくなってしまった。
全てが終わり時が経てば振り返ることも出来る。
記憶を葬るための物語。