表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
従妹に懐かれすぎてる件  作者: きり抹茶
三月……暇人佑真と情熱の彩音
4/37

三月二十日「従妹と寝床」

 俺は非常に重大な問題に気付いてしまった。


 それは……ベッドが一つしか無いということ。


 一人暮らしの生活だった為、当たり前の話だが俺の部屋にはシングルベッド一つしかない。

 そこにもう一人住人が増えるわけだ。

 しかも相手は高校生を目前に控えた容姿端麗な女の子。


 仕方ない、今日は地べたで寝るか……。



「ゆうにぃ、どうしたの? そんな難しい顔して」

「彩音、分からないか? この危機的状況に……」

「キキテキジョウキョウ?」


 ほへっと首を傾げる彩音。


「彩音は今日からこの部屋に泊まるんだよな?」

「うん、もちろんっ!」

「どこで寝るつもりだ?」

「ベッド!」


 彩音は元気よく指差しながら答える。


「そこは俺が寝る場所だぞ」

「うん、知ってる!」

「じゃあ」

「一緒に寝るんでしょ?」


 平然と答えたなこいつは。

 まあ大体予想はできていたが……。


「いや色々困るだろ! このベッドに二人とか、寝るに寝られねぇよ」

「ん? それなら大丈夫! 私体温高いから暖めてあげるよ!」

「寒さを心配してたわけじゃねえよ!」


 寧ろ寝れなくなるわ!


「……もしかして私と一緒に寝るのが嫌なの?」

「いやそうじゃなくて」

「嫌なの?」

「だから……」

「ねぇ、どうなの?」

「…………嫌じゃないけど、その……男女で一緒だとか、気が休まらねぇよ」

「なっ……!」


 顔が熱くなる。

 彩音も想像がついたのか、赤い顔をして黙り込む。


「……ゆうにぃのエッチ」

「仕方ないだろ」

「でも嬉しいっ!」

「なんでやねん!」

「だって私と寝るのが恥ずかしいんでしょ? ねー、ねー?」

「ぐっ…………」




 結局狭いベッドに二人並んで寝ることになりました。

 俺はほとんど眠れませんでしたが、彩音のすやすやとした寝顔を見ていたらそんな事どうでもよくなりました。

 めでたしめでた……くねぇ!

 早く布団を買わないといけないな……。

サブタイの語呂の良さが気に入っている筆者が通りますよっと。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お読みくださりありがとうございます。
他にも以下の作品を執筆しておりますので、よろしければ御覧くださいませ。

ロリっ娘女子高生の性癖は直せるのか
幼馴染のロリJKに振り回される学園ラブコメディ。
甘酸っぱい恋の行く末を是非ご覧ください。完結済み小説です。

ランキングへのご協力は以下よりお願いします!
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ