■003□運命のいたずら!?
水月ってやっぱかわいいよなぁ〜
それにしても俺を誘うなんて、やっぱ脈あり?
いやいや、うぬぼれるな!
これでもし間違ってたら恥ずかしいだろ!
平常心、平常心。
でもぉ〜、もしかして…
「どうしたの横田君?早く行こうよ。っね?」
うっ……うっ…うぉぉぉぉおお!
そんな目つきで見つめないでくれぇぇええ!
そんなことがありながらも、水月の家に向かっている最中だった。
神様…ありがとう!
こんなチャンスをくれて!!
あんたのこと愛してるぜ!!!
でも、スキッてわけじゃないから勘違いはしないでくれよ。
宗教にも入らないからな。
「着いたよ。横田君」
「ここが水月の家か…」
ってやばいやばい、ストーカーのような顔をしていたぜ。
よしっ、今の顔は見られてないな。
それにしても、見た目からして、この家は…何というか…普通の最近の住宅って感じ。
俺ん家よりきれいだな…
「ボーっとしてどうしたの?早く入りなよ。」
水月は玄関のドアを開け放していた。
水月が輝いて見える。
申し訳なさそうに入ると、2階にある水月の部屋に案内された。
色で言うとピンクだな。
女の子って感じの部屋。
窓の近くにはいろいろなぬいぐるみが置いてあり、隅にはピアノ、向かいの隅にはベット。
俺の部屋よりいい生活してるよ。
うらやましいぜ。
「じゃあちょっとここで待ってって、飲み物持ってくるから。麦茶でいいよね?」
「ウン…」
中央に置いてある小さなテーブルの前に座った。
ここで水月と向かい合いながら勉強するのか〜
緊張してきた…
ふと耳にチャイムの鳴る音が。
誰か着たのかな…?
下の階が少し騒がしくなった。
その騒がしさがだんだん大きく、それに2階に上がってくる多数の足音。
…まさか
そんなわけないよな…
部屋の扉が誰かの手によって開いた。
「だっ、誰?」
目の前にいる女子がおもむろに言った。
「だから言ってたじゃんよ〜ゆっちん」
「あぁ〜そうかそうか」
「2人とも、早く入ってよ〜〜、私が入れないじゃ〜〜〜ん!」
その2人の女子には面識があった。
神様!!やっぱあんたは許せねぇ!
何でこんなことばっかすんだよぉぉおおお!!!