■018□気が弱いから…
春休みはゲーム三昧だった。
最後だからな…こうして遊べるのも…
誰とも遊ぶこともなく、高3になった。
高3では、水月とは別のクラスだった。
逆にユカリとは同じクラスだった。
そういえば、神田のことを忘れていた…
神田とも別のクラスだった。
これから先どうなるか、不安だった。
関はどうやら転校したらしい。
犯人は誰だったのかはわからないけど、あれから何も起きなかった。
でも、一体誰だったんだろう…
高3になると、ユカリのことが好きだったことに気付いた。
メールで告白したら見事に振られた。
でもそれから3ヵ月後、メールでヤッパリいいよと送られてきた。
そこから、俺とユカリの恋物語は始まった。
一緒にいるだけでよくて、なんというか、青春は始まったって感じ。
でも大体の主導権はユカリが握っていた。
俺は気が弱いから…
そんな中、関の母親から電話がかかってきた。
「モシモシ、横田君?」
「ハイ、そうですけどどちら様ですか?」
「あぁ、私、関裕也の母です。」
「はぁー、それでなんですか?」
「あのー裕也が行方不明になってから裕也の部屋を整理してたんです。
そしたら、横田くん宛の手紙が見つかったんで、そちらにお送りするわね。
もしよかったら、内容を聞かせて頂戴、それじゃあ」
そこで電話は切れた。
関が行方意不明?
転校した後、何が起こったんだ?
それとも、転校したということは嘘?
とにかく、それは手紙の内容を読んでから考えることにした。
今は青春をじっくりと味わいたい。
高3になったら勉強三昧って考えてたけど、実際上手くいかなかった。
ユカリとのデートである意味忙しい。
でもかなり密接な関係。
そんなのが長く続けばいい。
こんな俺でも彼女はできた。
ずっと幸せでいたい。
そう願っていた。
関のお母さんから送られてきた手紙がその日に届いた。