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■015□先生…

空は青々としていて、空という名のキャンバスに雲が優美に描かれていた。

こういう自然を見るのは好きだった。

そんな登校中。

空を見上げていたので、車にひかれそうになった。

「バッキャロウ!どこ向いてあるいてんだ!」

そのベタな発言をやめてくれ…耳が腐る。


すがすがしい朝を微妙に味わいながら、学校についた俺はスリッパに履き替え教室に向かった。

昨日はいろんなことがあったせいか、机の中にある教科書を持って帰るのを忘れていた。

いつもの習慣をおこたったみたいで気分が悪かった。

1時間目は、英語だった。

英語では、ALTのバブラー先生と、池谷先生の2人で行っていて。

バブラー先生はみんなから、ブラーとか、ブラトニーとか、変なあだ名で呼ばれている。

そもそも、名前が変だけどな。


チャイムが勢いよくなった。

「起立、礼。」

委員長がお決まり的な儀式を行うと、授業は始まった。

「はーい、それでは、教科書38ページのレッスン4から今日はやっていきたいと思います。

この後は最後の、体育祭の練習だから、英語も頑張ってね!」

英語の教科書を開くと、見に覚えのないものがとびこんできた。

教科書にはそこら辺の奴らが教科書に落書きするような絵が、たくさん描いてある。

確認すると1ページ残らず全部に。

「横田君どうしたの?早く教科書とノートを開いて」


次にノートを開こうとした。

でも、開かない…

なにか接着剤か何かでつけたような、そんな形跡がある。

「横田君!みんな待ってるよ!」

池谷先生が焦りを増幅させる。

「先生…ノートが開きません…」

先生は困惑の表情を浮かべていた。

「そんなわけないでしょう!」

先生は俺の机まで来ると、ノートを持ち上げ、開こうとした。

「あれ?っん?本当だ…開かない…、誰!?こんないたずらしたのは!」

教室がざわめき始めた。

しかし犯人は見つかることなく授業が終わると職員室に連れて行かれた。

生徒指導の岩本のもとへ。


池谷先生がいきさつを岩本に話した。

「お前な〜実際自分がやったんじゃないのか?昨日のことを打ち消すために。違うか?」

岩本に何を話しても無駄だ。

数分後、俺は教室に戻された。

田辺に払うはずのお金を取りに行くためだ。

先生を通して田辺にお金を払ったことを確認してもらうと、これで一件落着した。

もぉなにも起こらないよな…

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