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鋼の心  作者: 共晶秋桜
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Chapter0 Data

機人きじん



それはこの世界で作られた、限りなく人間に近い機械人形。


いえ、人工精神という“心”を手に入れた彼らは、もはやこの世界に生きる一種族と言えるでしょう。



ですが、人工精神は危険です。人のそれが、未だ解明できていない分が多いために、人工精神も、不完全にならざるを得なかったのです。


しかし、どんなに心の強大なエネルギーに耐えられる機体を持ったとしても、不完全な心では、いつか自らを壊してしまうでしょう。人が、壊れた心で生きられないように。




だから、私は“彼”を産み出しました。


彼の心は、未完成です。ですが私は、その未完成の部分が、機人にとって大きな希望になると思います。成長という名の、希望に。




機械に成長や希望を求めるなんて、私は科学者失格なのかもしれません。


ですが、私は信じます。彼が、多くの人と触れ合うことで、多くの困難を乗り越えることで、〈人間〉になってくれることを。



私は最後に、彼に名を与え、その旅路を祝福しましょう。



彼の名前は……





     〈 データ破損ニヨリ 解読不可能 〉


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