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blank   作者: 懐円開演
6/13

内側

溶ける、というのはその存在が別の存在に受け入れられること。許容範囲を越えたら溶けずに漂い続ける。



起きてから数分はまだ眠い。何か衝撃があれば直ぐに眠気が吹き飛ぶのだが...


熱い。


「ふーん、それが君か... 二つ目?それとも初めてからあったもの?」

何故か身体が炎に包まれていた。

恐らく目の前にいる、無礼なやつが原因だろう。


「此処は... 初めて来る場所だね。取り敢えず..... よっと」

黒い鋭利な物質を振る。すると炎が払われた。

「おぉ~、見よう見まねだけどイケるもんだね」

「ホントに学習能力が高い..... とか言うレベルじゃないよ」

冷静に呟く、無礼なやつ。

「え~と、そこの無礼なやつ。君が「僕」を危険な目に遭わせたの?」

「ん、まぁそうかな」

悪気がないように思える。..... それなら。

「お仕置きだ」


一気に無礼なやつの懐に入り、黒い鋭利な物質を斜めから振り上げる。当然、止められる。

両手で杖のようなものを扱う。槍術かな?

左手で相手の杖を掴み、ぶん投げる。

これは流石に予想外なのであろう、空中に投げ飛ばされた無礼なやつが歯噛みをする。

「マジですか..... 」

空中に浮いている。重力という絶対に抗っている。失敗だ。

無礼なやつの周囲に炎が集まり、竜の形をとる。

あー..... 面倒ですね。

炎には触れられない、よく漫画とかでは凍らす。とかとても無理な事をする。

その他は..... 溜め息が出るほど難しい。

僕は左の手に白い鋭利な物質を[呼び出し]、右手に在る物質と共に思い切り円状に振る。

すると、炎の塊は上空に行く。これは科学で習ったこと、単純な話。

「温かいものは上に行く..... 」

上昇気流というものだったけか?あれ?

「何なんだよ..... 憂樹君」

無礼なやつは震えている。何故だ?

「学校で習う事は結構大事ですよね」

ニコリ、と微笑む僕。

「さて、お仕置きですよ」

足に精一杯の力を込め、跳ねる。

無礼なやつの頭上に来たところで杖目掛けて、白い鋭利な物質を振り下ろす。

砕けた。杖が。

「く... 」

小さくうめき声が聞こえる。

僕は迷った。こいつを生かしておくか、斬るか。

まぁ... 俺に任せよう。



俺の目の前には葵衣が膝を折っている。... どういう状況?

あの日見た、白い真っ直ぐな剣が手にあった。

「そういう事ね... 」

苦しそうに葵衣は言う。

「今日はこれまでね..... 」

そう言うと炎に熔けるように葵衣は消えた。


「何だったんだ?」


屋上のドアが開き、朱里姉さんがこっちに向かってくる。

「う~$$#%/@>=~!」

え.....? なんて?

心配だったのだと思う。泣いてるから。

「分かった分かったってば!」



泣きじゃくる姉さんと一緒に帰る。

俺は今日あったことは絶対に言わない、と決心した。



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