僕は猫が好きだ
僕は猫が好きだ
猫の顔が好きだ
あれほど可愛らしい顔はない
猫の毛が好きだ
あれほど撫で心地の良いものはない
猫の体が好きだ
あれほどしなやかな体はない
猫の鳴き声が好きだ
あれほど表現豊かな声はない
だけど一番好きなのは猫の性格だ
普段はクールで
近づこうにも逃げられてしまう
だけど突然甘えてくる
大抵はご飯の催促で
それが済んだらすぐ何処かへ消えてしまう
だけどその甘えてくる僅かな時が
堪らなく幸せだ
君はとても猫に似ているんだ
君の顔はとても可愛らしいし
君の髪は撫で心地がいい
君の体はしなやかで
君の声はまるで歌声のようだ
そして君はいつもクールで
冷たく見えるけど
急に甘えてきたりして
それがとても愛おしいんだ
だけど君は猫と同じで気まぐれだから
何処かに消えてしまうような気がするんだ
だから君が消えてしまう前に
言わせて欲しいんだ
別に君が何かする必要はないよ
伝えたいだけなんだよ
それじゃあ言うよ
好きです
僕の側にいて下さい
そう言ったら君は僕を睨んで
一人で帰ってしまった
だけど僕は君の頬が赤くなっていたのを見たんだ
君は本物の猫ではないね
本物の猫は
僕の言葉になんて
耳を貸さないからね
僕は猫が好きだ
これは変わらないけど
一番好きなのは
やっぱり君だよ
明日は返事をくれるよね