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サボり魔

コメント頂けたら幸いです。

季節ももうすぐ夏になるだろうという清清しい朝。今日も生徒とにこやかに挨拶を交わし、遅刻者の取締りをきちんとして後は職員室に戻るだけだったのに・・・何故私はこうも不幸なのだろう・・・私今年のおみくじ大吉だったんだけど。ホント朝から何なんだ。よりにもよって・・・


「香織ちゃーん今日もテライケメてたよ!!!」


何て訳の分からない事を言っているこいつ・・・一宮幸也に捕まらなくてはいけないの!!!!


「毎度毎度ご丁寧なことですね。セールスですかコノヤロー」


「あら、ヤダ香織ちゃんったらどこでそんな言葉覚えてきたの。お母さん悲しい」


「黙れ。何人を自分の喜劇に巻き込もうとしてるんですか。たちの悪いキャッチセールスみたいですね。ほんとに・・・」


まったく人をうってつけのおもちゃみたいに扱いやがって。見てて面白いだぁ?一体どこを見て言ってんだか・・・


このサディストめが!!!さっさと一宮先生を撒いて逃げよう。このままだと朝の会議にも間に合わない!!!


「・・・・・もういいです。あなたにかまっていると今日の職員会議に間に合わなくなるので。」


「えっ、香織ちゃん職員会議なんかちゃんと出てんだね。偉いわー。俺なんかその日その日の気分だよー」


・・・そんな呑気にはっはっはーなんて笑ってられる問題なんだろうか。教師として朝の会議は出とくべきでしょう!!!私と一宮先生は席が離れてるから会議に来てないなんて初めて知った・・・。


「会議には出ましょうよ。先生」


「んー。今日はいかなーい」


おいおいおい。会議はそんなフリーダムな場ではないと思うんだけども・・・


「教師としてどうなのその姿勢・・・生徒にバレたら「え?教師なのに仕事ちゃんとしてない訳?マジありえねー」って言われますよ。」


「あはは。もう既に言われたことあるわそれ。」


おい、マジかこいつ。生徒にサボってることバレてるんかい・・・


「いやいや、生徒に言われちゃだめでしょうが。教師の尊厳もあったもんじゃない」


「あーいいのいいのそういうの。何かめんどくさいんだよねぇ~」


「めんどくさいって・・・まあ。分からなくもないですけども。」


「でしょ?だからさあ俺は生徒と一緒にだらだら世間話して飄々と教師生活を謳歌出来たらそれでいいんですー。」


そういえば、確かに一宮先生はよく生徒と会話していると思う。仕事してる方がめずらしいと思うくらい生徒と過ごしている時間が多い。


まあ、それはそれで何か色々問題な気がしないでもないけど。


「と、いうわけで香織ちゃん。」


「何ですか?」


「俺は今日も生徒と親睦を深めてくるね!!!」


「あ、はい。・・・ってあれ?」


何か上手いこと言いくるめられた気がする。でも時もう既に遅しだな・・・。


私の目の前にはもう一宮先生の姿は跡形もなく消えていたので。


その後・・・・


「い、一宮先生はどこだあああ!!!!!今日は先生の報告が議題だったんだぞおおお」という悲痛な校長先生の叫び声が職員室中に響き渡り、校内放送で一宮先生が呼び出されたのはまた別の話・・・・。





駄作でも目をつぶってくださいね!!!!!

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